Go to contents

メジャー無冠のガルシア、マスターズで初のメジャー優勝

メジャー無冠のガルシア、マスターズで初のメジャー優勝

Posted April. 11, 2017 08:30,   

Updated April. 11, 2017 08:31

한국어
マスターズは日曜日のバックナイン(後半9ホール)からが本番という話がある。最終ラウンドの終盤で劇的に勝負が決まることが頻発するからだ。初のグリーンジャケットを争ったセルヒオ・ガルシアとジャスティン・ローズもそうだった。

二人は、まるでマッチプレーをする感じで激しい優勝争いを繰り広げた。ガルシアは9番と10番で連続ボギーを叩き、ローズに2打差の2位に後退し、プレーが振るわなかった。

うんざりするほどのメジャー戦ジンクスを思い浮かべそうな場面だったが、今度は違った。13番(パー5)でガルシアはティーショットを林の中に打ち込み、罰打まで受けてピンチに追い込まれたが、4オン1パットで値千金のパーを守った。ローズはこのホールで2オンしながらも、3パットでパーに止まった。同じパーだったが、ここから流れは完全に変わった。

ガルシアは14番(パー4)でバーディを奪って追い上げに拍車をかけては、15番(パー5)ではティーショットを330ヤードも飛ばして8番アイアンで2オンを成功させ、3メートルのイーグルパットを決めた。ローズも、このホールでバーディを奪取し、リーダーボードの両選手の名前の横には首位タイを意味する「T1」が記された。緊迫した瞬間だったが、ガルシアはバーディを奪ったローズの背中を叩く余裕を見せた。

ローズは16番(パー3)でバーディを決め、再び一歩先に出たが17番(パー3)でボギーを叩き、またガルシアと並んだ。首位タイで迎えた18番(パー4)では、ローズが4メートルのパーパットを逃し、ガルシアは勝負をつけられる2メートル余りのバーディパットに失敗した。

短い距離のパットを逃したガルシアは心理的に動揺すると見られたが、プレーオフ(18番)でさらに堅調なプレーを見せた。むしろ先に崩れたのは、全米オープン優勝やリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得するなど大舞台の経験で上回るローズだった。

ローズはドライバーでのティーショットがスライスし、右側の木に当たり、林からの1、2度目のショットまで42ヤードを飛ばすのに止まった。3打目でボールをグリーンに乗せたローズの4.5メートルのパーパットがカップを通り過ぎた。ガルシアは3.6メートルで2パットでホールアウトしても優勝が決まる状況。一段とプレッシャーが軽くなったガルシアのバーディパットはカップの中に消えた。メジャー無冠からの脱出に歓呼したガルシアの目頭は潤っていた。



金鍾錫 kjs0123@donga.com