しかし、プレミアリーグ(EPL)トッテナムの孫興民(ソン・フンミン=25)は今季最高の活躍を見せて、ミルウォール(3部リーグ)サポーターの悪しきヤジを黙らせた。孫興民は13日、本拠地ロンドンで行われたイングランド・サッカー協会(FA)カップ準々決勝で3ゴール、1アシストを記録し、チームの6-0の大勝をけん引した。英紙デイリーメールは、「孫興民はハットトリックという最高のやり方でミルウォールのサポーターを黙らせた」と報じた。FAは、ミルウォール・サポーターの人種差別発言について調査を開始したという。
2015年8月にトッテナムに加入した孫興民は、イングランド舞台で自身初のハットトリックを決めた。韓国人選手がEPL所属でハットトリックを達成したのも初めて。ドイツ・ブンデスリーガのレバークーゼンでプレーするときはハットトリックを2度(2013年、2015年)記録した。
孫興民は、「トッテナムで初めてハットを達成できて嬉しい。3点目はシュートが正確ではなかったが、相手GKのミスでハットトリックを完成できたので運も味方してくれた」と話した。トッテナムが5-0でリードした後半47分、孫興民のシュートはGK正面に向かったが、GKがボールをこぼしてゴールに吸い込まれた。孫興民は、この日の3得点で自ら保有している韓国人プレミアリーガーの1シーズン最多得点記録を14(EPL7得点、FAカップ6得点、チャンピオンズリーグ1得点)に伸ばした。
トッテナムで仁義なき主力争いをしている孫興民は、この日の試合でチームの主砲でライバルのハリー・ケインが負傷し、当面主力として活躍できるチャンスを与えられるとみられる。トッテナムのポチェッティーノ監督監督は「ケインが怪我をしたが、孫興民がいるので助かる。彼は最前線FWの仕事も務まる」と話した。
鄭允喆 trigger@donga.com