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「THAADで政府が…」 韓国開催のスポーツ大会に中国チームが次々と不参加表明

「THAADで政府が…」 韓国開催のスポーツ大会に中国チームが次々と不参加表明

Posted March. 09, 2017 08:28,   

Updated March. 09, 2017 08:29

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韓国への高高度ミサイル防衛システム(THAAD)配備に対する中国の報復がスポーツにまで広がった。来月、韓国で開催される予定のバレーボールの国際大会がキャンセルとなる可能性が出てきた。中国は11日、韓国で開幕する山岳スキー大会への参加も突然ボイコットした。

韓国バレーボール連盟(KOVO)によると、4月22日から24日まで、国内で開催される予定(場所は未定)の「韓中クラブバレーボール国際大会」がキャンセルとなる見通しだ。中国政府が自国チームの大会参加を阻止したからだ。KOVOの関係者は、「中国のバレーボール・チャイナ―リーグ側から2日に『今大会は参加が難しくなった』との連絡があった。『体育政策を総括する政府省庁(国家体育総局)が大会参加を許可しない』と説明した」と明らかにした。このため、KOVOが大会準備のために6日から8日まで、チャイナ―リーグ側と北京で開こうとした会議もキャンセルされた。チャイナ―リーグ側は、こうした内容をファクス電子メールなど公式の文書ではなく、電話で伝えてきた。

昨年7日、仁川(インチョン)で初めて開かれた同大会は、当初、韓国、中国、日本の男子バレーボールリーグで優勝した3チームが参加する大会としてスタートした。しかし今年は日本チームが5月に自国で開催される天皇杯に集中したいとして参加を放棄し、韓中両国の男子リーグ2位までの全4チームが参加する大会に変更。

KOVOによると、チャイナ―リーグは当初、男子チームだけでなく女子リーグの1、2位チームが参加する大会として開くことを提案するなど積極的な姿勢を見せたが、突然態度を変えて不参加を通知してきた。KOVO関係者は、「中国側が不参加を口頭で伝えてきたが、まだ公式文書で通知があったのではないので、もう少し見守ることにした。だが今の雰囲気からして、大会の開催は困難とみられる」と話した。

中国は11日から二日間、江原道旌善郡(カンウォンド・チョンソングン)のハイワンリゾートで開催される山岳スキー大会にも参加を申し込んでいたが、突然不参加を表明。大韓山岳連盟の関係者は、「6日に中国側から電話があり、『THAAD問題で、中国政府から韓国で開催される大会への不参加指示があった』として不参加を伝えてきた」と明らかにした。同大会に10年前から参加している中国は、今大会には選手11人と役員2人を参加させることを決めていた。

一方、大韓サッカー協会は23日に中国・長沙で行われる2018年のロシアW杯アジア予選の中国戦に300人ほどのサポーターをチャーター機で運ぶ予定だったが、中国政府がチャーター機の入国を許可せず計画は取り消された。このため中国戦の応援に駆け付けるサポーターは、一般航空便を利用する「赤い悪魔」会員50人を含め130人~140人に減った。



李宗錫 wing@donga.com · 金鍾錫 kjs0123@donga.com