23日にアウェーで行われるロシアW杯アジア地域最終予選第6戦中国戦を控えたシュティーリケ韓国代表監督の悩みは深まる一方だ。
李在成は所属クラブのKリーグクラシック開幕戦を二日後に控えた3日、クラブでの練習試合の途中左足のすねに細かいヒビが入る負傷をした。少なくとも1ヵ月ほどは治療とリハビリを行わなければならない。
先月20日、休暇を終えて代表チームに復帰したシュティーリケ監督は最近まで警告累積で中国戦に出場できない孫興民の空白をどう埋めるかを悩んできた。最も確実な対案は、李在成だった。李在成はウズベキスタン戦で0-1でリードされた後半に途中出場し、大逆転の足掛かりを作った。敵陣に切り込んでスペースを作った李在成の動きがなかったら、南泰煕(ナム・テヒ)の同点弾や金信旭(キム・シンウク)の逆転ゴールは生まれなかった。
韓国は3勝1分け3敗(勝ち点10)でA組2位だ。中国は最下位の6位(2分3敗、勝ち点2)だ。しかし中国は決して容易い相手ではない。昨年9月にホームで行われた中国戦で、韓国は3-2で辛勝した。
中国は昨年10月にマルチェロ・リッピ氏(69)を代表監督に就任してから組織力が大きく強化されたと評価されている。ユベントスの指揮官としてイタリア・セリエAのリーグ優勝5回と欧州(UEFA)チャンピオンズリーグ優勝を経験したリッピ監督は、2006年のドイツW杯でイタリアを優勝に導いた世界的名将だ。
W杯アジア予選でまだ勝ちがない中国は、事実上本大会進出は困難だ。このため、ホームで行われる韓国戦に死活をかけている。「恐韓症」に苦しんできた中国は、韓国に勝つことだけでもW杯本大会進出がとん挫した悔しさを少しは晴らせると考えている。
韓国は、これまで中核メンバーだった奇誠庸(キ・ソンヨン=スウォンジー・シティ、28)や李青龍(イ・チョンヨン=クリスタルパレス、29)の調子も安心できない状況だ。二人は5日のイングランド・プレミアリーグのリーグ戦でピッチも踏めなかった。最近所属チームで目立った活躍ができず実戦感覚の低下が懸念されている。
ピンチに追い込まれたシュティーリケ監督はどんな名案を生み出すのだろうか。代表メンバーは13日に発表する予定だ。
李承鍵 why@donga.com