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中国サッカー協会が「爆買い」に歯止め、外国人選手出場枠を縮小

中国サッカー協会が「爆買い」に歯止め、外国人選手出場枠を縮小

Posted January. 17, 2017 08:52,   

Updated January. 17, 2017 08:53

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中国政府が自国のプロサッカーリーグであるスーパーリーグ(1部リーグ)の「爆買い」に近い外国人選手の獲得にマッタをかけた。

中国サッカー協会は16日、2017シーズンのスーパーリーグの外国人選手出場規定を各クラブに通知した。それによると、今シーズンからリーグ16チームは、1試合に出場できる外国人選手は最大で3人に制限される。昨シーズンまで各チームは、外国人選手を5人まで保有できた。そのうち4人が同時に出場できた。アジア人選手枠1人を入れれば最大5人の外国人選手が試合に出場できた。しかし、中国サッカー協会の決定で、今年から外国人選手は最大3人まで出場できる。各クラブが保有できる外国人選手はこれまで通り5人だ。このため、スーパーリーグで活躍している韓国選手たちの出場機会が大きく減る可能性が出てきた。

今回の中国サッカー協会の決定は、移籍金が天井知らずで高騰するなど加熱様相を見せているスーパーリーグクラブ同士の競争的な外国人選手の獲得を防ぎ、自国選手を保護したいという二つの狙いがあるものと見られる。ここに来て、中国内では外国人選手の報酬が高すぎるという批判とともに、無分別な外国人選手の獲得で中国の有望株の出場機会が消えたと指摘する声が上がっている。

スーパーリーグがサッカー復興に向けた自国選手の競技力の成長よりも海外の有名選手の懐だけを肥やしてあげているという批判が少なくない。中国サッカー協会が今年から1試合当たりのベンチ入りメンバー18人に23歳以下の中国選手2人を含ませ、このうち1人の先発出場を義務づけるルールを新しく設けたのも同じような理由からだ。

問題は、今回の決定を中国サッカー協会がリーグ開幕(3月4日)を2ヵ月も残っていない時点に各チームに通知したことだ。通知を受けた各チームは途方に暮れている。大半のクラブが巨額を投資して今シーズンに備えた外国人選手の獲得を終えている状態だからだ。

このように中国サッカー協会がプロリーグの出場選手に関するルールまで勝手に変えられるのは、スーパーリーグ委員会が中国サッカー協会の傘下にあるからだ。しかも中国はサッカー協会会長を国家体育総局の高官が務めており、外国人選手出場枠の縮小はサッカー協会というよりも中国政府レベルの決定とみるべきだ。突然の外国人選手出場枠の縮小に対して各クラブから不満が噴出すると、中国サッカー協会は「うちも悔しい」という反応を見せたと、地元メディアが報じている。



李宗錫 wing@donga.com