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イラン代表のケイロス監督が辞意表明、今度は本気か

イラン代表のケイロス監督が辞意表明、今度は本気か

Posted January. 09, 2017 08:30,   

Updated January. 09, 2017 08:32

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今度は本気で辞めるのか。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選で韓国と同じA組に入っているイラン代表のカルロス・ケイロス監督(64・写真)がまたも辞意を表明した。8日、「Varzesh」などイランのメディアによると、ケイロス監督は前日、イランサッカー協会に辞任の意向を伝えたという。辞意表明の背景には、選手派遣をめぐるクラブとの対立があるものとみられる。

ケイロス監督は今年3月のカタールや中国とのW杯アジア予選2連戦を控えて、イランのぺルシアン・ガルフ・リーグの選手を中心に招集し、2日からアラブ首長国連邦でトレーニングキャンプを行ったいる。ところが同リーグ名門クラブ「ペルセポリス」のブランコ・イバンコビッチ監督が待ったをかけた。2月から始まるアジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグに参加しなければならないクラブの事情を考慮せず、2ヵ月以上も残っているW杯予選のために無茶苦茶な招集をしていると不満を噴出させたのだ。これに激昂したケイロス監督は、招集選手のうちペルセポリス所属の7人をクラブに送り返した。このため6日に予定されたモロッコとの親善試合もキャンセルとなった。

ケイロス監督の辞意表明は、今回が初めてではない。2014年ブラジルW杯のグループリーグで敗退すると、「イランサッカー協会が十分な支援をしないため成績を出すことができなかった。イラン代表を去ることにした」と宣言した。だが、間もなくイラン代表監督として再契約した。また2015年3月にも選手選考をめぐって協会と摩擦を起こしては辞意を表明したが、1ヵ月後には復帰した。

こうした「前歴」から、ケイロス監督が本当に退任するかはどうかは未知数だ。辞意表明は選手派遣問題でクラブとパワーゲームを繰り広げる中で出た「脅し」の可能性もある。

2011年からイラン代表を率いているケイロス監督は、数々の常識外れの言動で韓国ファンを刺激した人物でもある。2013年6月に蔚山(ウルサン)で行われたブラジルW杯予選の時は崔康煕(チェ・ガンヒ)韓国代表監督(当時)に向かって「拳を突き上げる」行動をして韓国ファンの怒りを買った。さらにウズベキスタン代表のユニホームを着ている崔監督の合成写真を作り、自身のTシャツにプリントしたこともある。最終予選が折り返した8日現在、イランはA組1位で韓国は2だ。



李宗錫 wing@donga.com