ボルトは、2008年の北京五輪以来3大会連続で100m、200m、400mリレーで金メダルを席巻した。自身の30回の誕生日を翌日に控えて成し遂げた偉業だった。
優勝を決めた直後、ボルトは「3種目3連覇」を意味する3本指を立て、ゴールラインの3番レーンにマークされた数字「3」を叩きながら自らの偉業を祝った。ボルトは、「ほら見ただろう。俺が最強だ」と言い、「今日は夜通しで楽しむ」と語った。今大会が自身最後の五輪だと明言しているだけに、大記録樹立にプレッシャーを感じていたボルトは、「(記録を達成して)ほっとした。本当に幸せで、自分自身が誇らしい」と話した。
五輪で通算9個の金メダルを獲得したボルトは、歴代の五輪陸上最多の金メダルを獲得したパーヴォ・ヌルミ(フィンランド)、カール・ルイス(米国)の記録に並んだ。ボルトは、「(記録達成に)ほっとしている一方で、(五輪を)去ることを思うと悲しい気持ちだ」とし、「大会が懐かしくなるだろう。今は色々と複雑な気持ちだ」と心境を語った。海外メディアは、ボルトが2017年の世界選手権を最後に引退するだろう、との見方を示した。
一方、競技が終わった後、ボルトが同僚たちとチキンマックナゲットを食べる姿がカメラと捉えられた。AP通信のパトリック・グレアム記者は、自身のツイッターに「9個目の金メダルを取ったボルトが(食べる)欲求を解消している」とのコメントと一緒に写真を公開した。
チキンマックナゲットは、ボルトの大好物で、ボルトは2008年の北京五輪でも北京に滞在する10日間、1000個を超えるナゲットをほおばった。昨年、米国メディアとのインタビューでは、リオ五輪で世界記録を達成するためにしばらくナゲットを止めたと話している。
주애진기자 チュ・エジン記者 jaj@donga.com