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「早く打ちなさい」…のろのろゴルファーへの警告1号はスピース

「早く打ちなさい」…のろのろゴルファーへの警告1号はスピース

Posted January. 23, 2016 07:08,   

Updated January. 23, 2016 08:03

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「のろのろゴルファー」を淘汰させるために剣を抜いた欧州プロゴルフ(EPGA)ツアーの初のいけにえとなったのは、世界ランキングトップのジョーダン・スピース(23、米国)だった。

スピースは21日、アラブ首長国連邦(UAE)で行われたアブダビHSBCチャンピオンシップ第1ラウンドで、EPGAツアーから「スロープレー」を行ったと警告を受けた。その前日、EPGAツアは、試合の遅れを防ぐため、各組で最初のショットを打つ選手は50秒、その次の選手たちは40秒内にショットをするように定めた。制限時間を2度守らなかった選手に対しては、2800ドル(約337万ウォン)の罰金を科し、その名前も公開することにした。

米スポーツ専門メディアESPNによると、同じ組に編成されたスピースとローリ―・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラー(米)は4番ホールに進む時、試合委員から、「試合時間を測定している」という通知を受けた。スピース組の試合進行が遅いという警告だった。結局8番ホールでパットをしていたスピースは、規定時間を超えたという理由で、スロープレー判定を受けた。スピースは、「(判定は)理解できない。次の組がフェアウェーに到着していなかったので、わが組が遅れたという主張はとんでもない」と反発した。同日、スピースは7位タイ(4アンダーパー)を記録し、マキロイ(6アンダーパー、3位タイ)との誇りの対決でも判定負けした。

スロープレイヤーは、プロや週末ゴルファー、洋の東西を問わずゴルフ場の悩みの種となっている。米ゴルフマガジンが、週末ゴルファーを対象に行ったアンケートで、回答者の64%は、「コースで最も頭にくること」として、のろのろプレーを取り上げた。米プロゴルフ(PGA)ツアーは、アマチュアゴルファーが守らなければならないエチケットとして、「クラブを決めた後、ショットをするまでは30〜45秒が最も適切だ」と勧告した。

特に、プロツアー大会で不要に試合を遅らせる行為は、一緒にプレーする選手の試合感覚を落とし、ギャラリーや放送中継を見ているファンたちを退屈にさせる。そのため、各ツアーは、スロープレーを防ぐための規定を設けている。PGAツアーは、パー3ホールのティーショット時は、最初の選手には60秒、その次の選手たちには40秒の時間を与えている。PGAツアーで活躍している在米韓国人ケビン・ナは、多い時は24回もしていた「ワッグル(手首ほぐし)」のため、ギャラリーから「早く打て」、「引き金を引け」などと、からかい交じりの揶揄を受けたりもした。

国内プロゴルフも、のろのろゴルファーの淘汰に積極的に乗り出している。韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーは、スロープレーを追い出すため、ティーオープン時間を、午前と午後に分けており、試合進行が遅れた選手には罰金や罰打、出場停止などの処分を下している。昨シーズンに多勝王と賞金王についたチョン・インジは、昨年、済州西帰浦(チェジュ・ソギポ)のロッテスカイヒールCCで行われたロッテマートオープン第1ラウンドで、40秒内にショットを終えなければならない規定を破ったため、罰打と共に30万ウォンの罰金を払わされた。キム・ヒョジュとイ・ジョンミンは、次のショットの地点に向かって走る姿が放送画面に流され、話題になったこともある。そのおかげで、KLPGAツアーは、6時間もかかっていた試合時間を4時間30分前後に減らした。韓国プロゴルフKPGAツアーもショット時間に制限を設けており、最初の選手は50秒、2番目の選手からは40秒内にティーショットをしなければならない。



정윤철기자 チョン・ユンチョル記者 trigger@donga.com