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国内プロ野球球場には「メジャーリーグ仕様」の土がまかれている

国内プロ野球球場には「メジャーリーグ仕様」の土がまかれている

Posted March. 20, 2019 08:08,   

Updated March. 20, 2019 08:08

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ありふれた土ではない。

19日に開場後初のオープン戦が行われる昌原(チャンウォン)NCパークだけでなく、国内の10球団が本拠地に使っている球場の土だけは、メジャーリーグ球場レベルだ。築55年で国内最古の大田(テジョン)球場も、すでに6年前にメジャーリーグ球場と同じ土を敷き均して「メジャーリーグ仕様」をアピールしている状況だ。京畿道利川(キョンギド・イチョン=LG)、忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン=ハンファ)の2軍練習場のグラウンドにも殆ど米国産土(写真)が敷かれた。

メジャーリーグ球場に使われた土は粒子が細かい粘土中心となっており、国内球場に使われていた土より硬く、多くの選手が踏んでもマウンドやバッターボックスが掘れ難い。このため、マウンドや打席に立つ選手が入れ替わっても、掘れた地面を足で均す場面が以前より目立って減った。土の粒も小さく均一であるため、打球が不規則なバウンドを起こす確率も低くなる。米国のカリフォルニアやペンシルベニアなどで採れた土が多く使われている。これに砂や沈泥などを混ぜてグラウンド用の土を作る。硬さを保ちながらも排水も良好と評価されている。

野球へのプライドが高い日本でも、米国産土を使うケースが次第に増えている傾向にある。2015年の横浜スタジアムをはじめ今年だけでも巨人の本拠地東京ドームなど4球場がメジャーリーグ仕様の土を使っている。過去に、日本で「硬い土」と呼ばれたメジャーリーグ仕様の土は選手たちの膝などに影響を与えると懸念する声が高かった。だが、ボールを上から投げ下ろすオーバースロー投手たちには軸足が滑りやすい既存の柔らかい土より硬い土が軸足をしっかり支えるため、力を入れやすくするとの見方もある。

理想の配合を極めたメジャーリーグの土は1トン当たり100ドル(約11万3000ウォン)で、一般の運動場に使われている土より4倍高いという。野球場の土を全面的に入れ替えるには基本的に数百トンが使われるが、船で運ぶ過程で運賃など付帯費用がつくため、コストはさらにかさばる。2016年シーズン前にメジャーリーグ土に入れ替えた社稷(サジク)球場は土代だけで3億ウォンを使ったという。野球場にまかれた土も只者ではないのだ。


金培中 wanted@donga.com