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「あなたは私たちの英雄」 日本戦敗北もサポーターは朴恒緒ベトナムに歓呼

「あなたは私たちの英雄」 日本戦敗北もサポーターは朴恒緒ベトナムに歓呼

Posted January. 26, 2019 09:05,   

Updated January. 26, 2019 09:05

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「それでも朴恒緒(パク・ハンソ)監督は私たちにはナンバーワンです」

アジアカップ・アラブ首長国連邦(UAE)大会の準々決勝ベトナム対日本戦が24日に行われたドバイにあるマクトゥーム・ビン・ラーシド・スタジアム。ベトナム代表チームが歩んできたアジア杯の道のりを現地で全て見届けて来たというベトナムのサッカーファン、グエン・ナナさん(26・女)は、0-1で試合が終わった後も明るい表情だった。準決勝に進めなかったことへの敗北感よりは、ベトナム代表チームが闘志を燃やして戦ってくれたことに感謝する気持ちが強かった。

ブエン・ナナさんは、「日本は強いチームだし、ここまで上がって来れたことだけでも誇りを感じる」と言い、「朴監督は、相変わらずベトナムの英雄だ。引き続き代表チームを指導して欲しい」と話した。一緒に競技場を訪ねたディンジュクさん(28)も、「朴監督赴任後、ベトナムのサッカーは進化を続けている。アジア杯でも良く戦ったし、それを見届けられて幸せだった」と感想を語った。

この日、朴監督率いるベトナムはアジア杯最多優勝(4回)を誇る日本を相手に何度も脅威的な場面を作り、決して侮れないチームであることを証明した。競技場を赤色で染めたベトナムのサポーターほ、試合後に悔しむ自国選手たちに揶揄ではなく、歓呼で迎えた。

朴監督は、5バック戦術で守備を固めた上で、鋭いカウンターで日本のゴールを脅かした。ボール支配率は31.8%しかなかったが、シュート数ではベトナム(12本)が日本(11本)を上回った。とくにFWグエン・コンフオンの奮戦が目立った。素早いスピードと足技で吉田麻也が立ちはだかる日本守備を苦しめた。

だが、20日にバーレインとの決勝トーナメント1回戦をPK戦の末に制してから4日目に行う試合であるため、体力の負担が大きかったベトナムは、後半戦に急激に崩れた。何度も危機的状況に直面したベトナムは、後半12分にPKで堂安律に決勝ゴールを許した。

この日、アジア杯史上初めて導入されたビデオ判定(VAR)で得たゴールだった。これに先立ち、前半25分にはVARで日本のヘディングゴールが「ノーゴール」にジャッジされるなど準々決勝から実施されたVARが試合結果に大きな影響を与えるであろうと予想された場面が演じられた。

朴監督は試合後に、「日本を相手に最善を尽くした。負けたけど選手たちが闘争心を見せたことに監督として満足する」と言い、「優勝は祖国の大韓民国が飾って欲しい」と話した。日本の森保一監督は、「ベトナムには大変すばらしい監督がいる。劇的な勝負を演じた」とコメントした。


金在亨 monami@donga.com