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韓国勢最古参の池恩熹、LPGAツアー開幕戦で優勝

韓国勢最古参の池恩熹、LPGAツアー開幕戦で優勝

Posted January. 22, 2019 07:47,   

Updated January. 22, 2019 07:47

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池恩熹(チ・ウンヒ=33)は小学校5年生だった1998年にゴルフを始めた。当時、全米女子オープンで素足闘魂を見せて「国民の英雄」になったパク・セリ(42)の影響だった。「セリキッズ」から、今は韓国女子選手では最古参になった池恩熹が、米女子ツアー(LPGA)の今季開幕戦で優勝を飾り、憧れの選手だったパク・セリも超えた。

池恩熹は21日、米国フロリダ州にあるレイクブエナビスタのフォーシーズンズゴルフ&スポーツクラブ(パー71)で行われたダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズの4日目にスコアを一つ伸ばした通算14アンダーで、2位イ・ミリムに2打差をつけて優勝トロフィーを掲げた。

これで池恩熹は、パク・セリが32歳7ヵ月18日だった2010年5月にベルマイクロLPGAクラシックで優勝を飾った時に打ち立てたLPGAツアーの韓国勢最高齢優勝記録を塗り替えた。今季のLPGAツアーでプレーしている韓国勢で最年長の池恩熹の優勝記録は32歳8ヵ月7日だ。優勝賞金は18万ドル(約2億ウォン)。

池恩熹は、「もともと選手生活は30歳までと考えていたので、大きな光栄だ。自分の記録をもう一度破れるよう頑張りたい」と笑顔で語った。

この日、池恩熹は強い風と4度まで下がった気温のため、ウォームアップが十分できていない状態で1番と2番で連続ボギーを叩き、イ・ミリムに1打差まで追いつかれたが、16番で巧みなアプローチショットでボールをカップ50センチに寄せてはバーディーを奪い、2打差にリードを広げた。

池恩熹に初めてゴルフクラブを握らせたのは、水上スキー代表出身の父チ・ヨンギさんだ。江原道春川市南怡島(カンウォンド・チュンチョンシ・ナミソム)近くで生まれた池恩熹は、5才の時から水上スキーを乗りながら心臓を鍛えた。学生時代にこれといったゴルフ練習場がなかったため、北漢江(プッカンガン)に距離をマークした発泡スチロールの浮きを設置してアイアンショットの練習をしたため、距離感が研ぎ澄まされている。

2007年に待機選手としてLPGAツアーに参戦して以来、2009年にパク・セリのように全米女子オープンタイトルを獲得するまでは波に乗っていた。ところが飛距離を伸ばそうと無理にスイングを修正ているうちに8年間203大会で優勝がなかった。30代に入った2017年の台湾選手権で久々に優勝しては、昨年のKIAクラシックで勝利を追加した。3年連続で優勝を果たし、通算5勝目となった。

池恩熹は、長いスランプにも関わらず諦めなかった。2018年のシーズン開幕を控えて、スイングを簡潔にするため野球バットまで振った。昨年末は、1ヵ月近く、ハンファQセルゴルフ団のキム・サンギュン監督とスイングの再修正に打ち込んだ。池恩熹は、「バックスイングで体が回り過ぎるて、クラブが後ろに垂れ下がる傾向があった。バックスイングを大きく減らしてダウンスイングで右膝が曲がる癖を直したら、弾道が低くなりボールの回転量が増えた」と話した。キム監督は、「とりわけ向上心が強い。常に努力するタイプだ」と褒め称えた。

笑うとき口角が上がる姿が似ていることから「ミッキーマウス」の異名を付けられた池恩熹は、「スイングを修正中だが、開幕戦で優勝を飾り、大きな自信を得た。賞金王も狙いたい」と話した。

池恩熹が今季初優勝を飾り、幸先の良いスタートを切ったことで今季の韓国勢の活躍にも期待が集まる形となった。韓国勢は、最近奇数年の2015年と2017年に過去最高となる通算15勝を挙げている。

今大会では、この2年間のLPGAツアー優勝者とスポーツ界やショービジネス界のセレブリティなど49人が参戦した。池恩熹と同じ組で回ったメジャーリーグの伝説の投手、ジョン・スモルツ(52)は通算149点でセレブリティ部門で1位となり、10万ドルの賞金を獲得した。セレブリティたちはイーグル5点、バーディー3点、パー2点、ボギー1点、ダブルボギー以下はゼロと、各ホールでの成績を点数化して順位を決めた。


金鍾錫 kjs0123@donga.com