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鄭現、劇的な逆転勝利で全豪オープン1回戦を突破

鄭現、劇的な逆転勝利で全豪オープン1回戦を突破

Posted January. 16, 2019 10:29,   

Updated January. 16, 2019 10:29

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奇跡のような逆転勝利だった。3時間37分にわたる大接戦を制した鄭現(チョン・ヒョン=韓国体育大学)は両手をあげて空を見上げた。今年に入って2週連続で1セットも勝てず2連敗を喫し落ち込んでいた顔に久々に笑みが広がった。

鄭現が今年初の四大大会である全豪オープン1回戦を劇的に突破した。世界ランキング25位の鄭現は15日、豪州メルボルンパークで行われた男子シングルス1回戦で左利きの世界78位ブラッドリー・クラン(米国)を3-2(6-7<5-7>、6-7<5-7>、6-3、6-2、6-4)で破った。

昨年大会で韓国人初の四大大会4強入りを果たした鄭現だが、この日は第1、2セットをタイブレークにもつれながら敗れ、ピンチに追い込まれた。今年出場した2つのツアー大会で、第1セットに5-1でリードしながら逆転負けし自信を失いかけていたため、今度も同じような展開となると思われた。

だが、今度は諦めなかった。昨年大会で足裏に水膨れができて皮が剥けながらも勝ち抜いた闘魂が、再現されるようだった。テニス同好会の韓国テニス振興協会(KATA)メンバーはじめ400人を超える韓国人ファンの応援を受けながら、鋭いサーブと強力なストロークを活かして立て続けに3セットを取り、勝負を決めた。

鄭現は、「試合前にゴードン・コーチが練った戦略は『鄭現らしくプレーする』ことだった。リードされていても、最後まで楽観的な気持ちを保とうとした。第1、2セットを取られたら、むしろ体と心が楽になった」と話した。その上で「2セットを先に取られて勝利したのは初めてだと思う。終始応援してくれている韓国ファンも大きな力になった」と語った。

この日、鄭現はサーブエース10-22、攻撃成功回数34-58と押されたが、ミスで35-84と安定したプレーを披露した。

韓国テニス伝説、李亨沢(イ・ヒョンテク)氏は、「鄭現あ、この間精神的に大変だったと思うのだが、ひとまず最大のヤマ場を越えた。確かに、経験で相手を圧倒したし、集中力も良かった。2、3回戦は1回戦よりは楽な試合になると思う」と話した。パク・ヨングクNH農協銀行スポーツ団長は、「競技力の低下を克服し、弱点と指摘されたサーブのコンディションを回復したのが勝因だった」と分析した。

鄭現は17日、世界55位のピエール・ユーグ・エルベール(フランス)と2回戦を行う。エルベルとの通算対戦成績は1勝1敗。2015年の全豪オープン予選1回戦で鄭現が2-0(6-4、6-2)で勝ち、同年のウィンブルドン1回戦ではエルベールが3-2(1-6、6-2、3-6、6-2、10-8)で勝利した。


金鍾錫 kjs0123@donga.com