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31アンダーでLPGA最多記録更新のキム・セヨン、そのアイアンショットの秘訣は

31アンダーでLPGA最多記録更新のキム・セヨン、そのアイアンショットの秘訣は

Posted December. 01, 2018 10:43,   

Updated December. 01, 2018 10:43

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キム・セヨン(25=未来アセット、写真)にとって2018年は忘れられない1年になった。ゴルフ歴史の1ページに自身の名を残したからだ。今年7月、米女子ツアー(LPGA)のソーンベリークリークで31アンダー257を記録し、72ホールでツアー史上最少ストロークと最多アンダー記録を打ち立てた。

最近、ソウル江南(カンナム)地区のスタジオで取材に応じたキム・セヨンは、「31アンダーが一番記憶に残る。来年は1月中旬に初大会があるので、例年より冬季練習を早めに開始する予定だ」と話した。今季に賞金ランキング7位(136万ドル=約15億3000万ウォン)で終える成果を上げた。パーオン率を72.7%(18位)まで引き上げ、バーディーを量産(411個=4位)したお陰だ。精巧なアイアンショットがなかったら考えられない記録だ。

キム・セヨンはテコンドー(公認3段)で鍛えられた頑丈な下半身と優れた上半身の柔軟性を兼ね備えている。こうした身体能力で腕より下半身がリードするスイングで堅調さを高めた。キム・セヨンのスイングの特徴は、インパクト区間でヘッドスピード最大限に高めるため、バックスイングを短くする代わりに、バックスイングのトップで下半身の回転を強くすることでアーリーコーキングするところにある。コーキングはバックスイングでクラブの加速度を生み出すのに重要な要素だ。このように一般よりバックスイングを短くするときは、力を抜いてこそスイングアークが大きくなりダウンスイングでも下半身の回転が速くなる。

キム・セヨンは「下半身のリードスイングをするためには体をできるだけ柔軟にしなければならない。そのためには、筋トレよりは縄跳びやランニングが効果的だ」と話した。敏しょう性や弾力を高めることが何より重要だと言う。長打の秘訣も下半身がリードするスイングにあると、キム・セヨンは話した。「バックスイングを短くしても、体重の移動により集中しなければならない。最近ツアーでプロ選手たちによく見かけるスイングだ」。

「逆転の名手」としても知られるキム・セヨンは、2013年からミズノのアイアンを使っている。今年の記録達成の要因に一つにミズノの「MP-18SC」を挙げた。キム・セヨンは、「精巧で鋭利なクラブ」だと話した。「全長が長いLPGAツアーのコースでは、アイアンショットの飛距離が重要。インパクトが入る感じとボールが当たった時の摩擦力が良い。フィールドで楽にコントロールショットを打つことができる」

ゴルフクラブのフィッティング専門家は、このアイアンについて「キム・セヨンのようにダイナミックな体重の移動を持つ場合、ロフトが強いモデルを使うと弾道が低くなる現象が起きやすいが、その面で適合した製品だ。また一般的なアイアンに比べてヘッドの長さが短めに設計され、視覚的にしなやかな感じとともに様々な場面でのコントロールが可能だ」と話した。


金鍾錫 kjs0123@donga.com