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孫興民が開幕10試合目で初ゴール、リーグ杯ウェストハム戦で2得点

孫興民が開幕10試合目で初ゴール、リーグ杯ウェストハム戦で2得点

Posted November. 02, 2018 08:31,   

Updated November. 02, 2018 08:31

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前半16分。敵陣のゴール前に侵入した孫興民(ソン・フンミン=26、トッテナム・ホットスパー)はデレ・アリのスルーパスを強力な左足シュートにつなげ、ゴールネットを揺らした。拳を握りつけて走り出した孫興民は、跪いてピッチにスライディングしながら咆えた。今季開幕以来無得点によるストレスを吹き飛ばし勢いに乗った孫興民は、後半9分に約30メートルを疾走した後、左足シュートで2点目を決めた。今度は2ゴールを意味する指2本を立てて明るく笑った。

1日、ロンドンで行われたイングランド・プレミアリーグ(EPL)のトッテナム対ウェストハムの2018~2019カラバオカップ(リーグカップ)の4回戦。孫興民が、ついにシーズン初ゴールを味わった。それも複数得点だ。2点目は決勝ゴールとなり、試合はトッテナムが3-1で勝った。孫興民は出場はトッテナムでの150試合目だった。孫興民は、「これまでゴールを決められずチームに対して申し訳なかったが、ようやく得点感覚が戻って来た。自信を取り戻しただけに、アーセナルとの準々決勝でも良いプレーを見せたい」と話した。

孫興民のゴールは、各種大会などを入れて今季開幕10試合目の初ゴールだった。昨季に18得点を挙げた孫興民だが、今季開幕を控えてはロシア・ワールドカップ(W杯)やジャカルタ・パレンバン・アジア大会に参加し体力を尽きて本来の技量を発揮できなかった。W杯初戦のスウェーデン戦(6月18日)からアジア大会決勝の日本戦(9月1日)までの76日間、孫興民は14試合(トッテナムのプレシーズン試合含む)に出場した。5.4日に1度の割合で試合に出ている孫興民は、この間6回も国境を超える強行軍を消化した。アジア大会以降もクラブの試合と代表チームの国際Aマッチの両方に出場し、体調の低下を余儀なくされた。

10月の国際Aマッチ以降は、自ら「疲れた」と漏らすほどになった孫興民は先月30日のマンチェスター・ユナイテッドとのリーグ戦に欠場したお陰で体力を温存することができた。「エネルギー剤」のような休養を取った孫興民は、この日2ゴールを爆発させマウリシオ・ポチェッティーノ監督を満足させた。ポチェッティーノ監督は「孫興民は、その間得点感覚を取り戻そうと努力してきた。それが報われたようだ」と話した。

この日の活躍で、孫興民は主力争いでも有利な位置を占めることになりそうだ。ライバルのエリク・ラメラがマンチェスター・シティ戦で相手DFのマークからフリーになった状況でもゴールを決められないなど振るわなかったからだ。また孫興民は、大韓サッカー協会とトッテナムとの話し合いを通じて、代表チームの11月の国際Aマッチには招集しないため、クラブの試合だけに集中することができる。ハン・ジュンヒKBS解説委員は、「ライバルたちと比べて、孫興民の得点力が一番優れている。体力やゴール感覚が回復しつつあるだけに、クラブでの存在感はさらに増してくるだろう」との見方を示した。


鄭允喆 trigger@donga.com