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振り返る30年前のソウル五輪

Posted September. 15, 2018 08:33,   

Updated September. 15, 2018 08:33

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1988年9月17日、ソウル五輪の開幕式が行われた。ソウルのサムジョン小学校の6年生だった私は、開幕式に参加する幸運を得た。松坡区(ソンパク)の蚕室(チャムシル)五輪主競技場を埋め尽くす国内外の観衆が静かに見守る中、尹泰雄(ユン・テウン)君(現在、俳優)が、車輪回しで競技場を横切った後、1200人のサムジョン小学校の生徒が風車、縄跳び、フラフープなどを持って4分間「新芽」をテーマにダンス公演をした。

私は5年生の時から2年間、午前中は授業を受け、午後には龍山(ヨンサン)の孝昌(ヒョチャン)運動場などで練習した。今、子どもが午後の授業を抜けたら親たちは大騒ぎするだろう。当時は父兄の全面的な応援があった。政府から配給されたハンバーガーの昼食を食べ、流行った李文世(イ・ムンセ)のアルバムを聞いて練習に行った。開幕式のフィナーレ公演コリアナの舞台脇で「HAND IN HAND~手に手取り~」を歌った思い出は、夢で見るほど鮮明な思い出だ。

五輪直後、曺相鎬(チョ・サンホ)体育部長官(当時)からの五輪記章をもらった。ソウル五輪組織委員会の朴世直(パク・セジク)委員長とサマランチ国際オリンピック委員会(IOC)会長からの感謝メダルも首にかけた。当時、曺長官が父兄に送った感謝の手紙は今も持っている。

五輪30周年を記念する記念行事が17日、ソウル松坡区の五輪パークテルで開かれる。ソウル五輪当時、文化部長官だった李御寧(イ・オリョン)氏とソウル五輪で棒高跳びで金メダルを取ったレジェンド、「鳥人」セルゲイ・ブブカ(ウクライナ)がIOC執行委員として記念式に参加する。

韓国スポーツを輝かせた歴代の国家代表選手32人が、ソウル五輪の公式テーマソング「HAND IN HAND~手に手取り~」を歌う。ソウル五輪の男ボクシング・ヘビー級(91キロ)でアジア選手で初めて銀メダルを取ったペク・ヒョンマン氏も参加する。現在、緑藻水処理専門企業MCEコリアの海外担当理事として働いている彼は、韓国ボクシング界では最重量級の天才だった。1984年に代表選手になり、4年後に五輪でメダルを取った。トレーニングパートナーもなく準備し、決勝まで進出した。米国の強者レイ・マーサーと対戦し、1ラウンド終了前にRSC(プロボクシングのTKOに相当)で敗れたが、中盤までは互角の試合だった。

ペク氏は、「ソウル五輪の時、計量を通過した後に生肉を食べたのが原因で、大会の間、下痢をした。ドーピング検査のために薬を飲むことができず、体重が87キロまで落ち、苦しい試合だった。それでも、有効打を的中させる戦略がうまくいった」と笑った。ペク氏は、ソウル五輪後、重量級選手に関心を持つプロモーターに出会えず、ボクシングスターの夢をあきらめなければならなかった。悔しさもあるだろうが、ペク氏は「五輪の舞台に立てただけでも幸運だった」と話した。


兪載泳 elegant@donga.com