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イングランド対ベルギー、気まずい3位決定戦

イングランド対ベルギー、気まずい3位決定戦

Posted July. 13, 2018 09:02,   

Updated July. 13, 2018 09:02

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先を読み過ぎたのだろうか。有利な対戦組み合わせを選ぼうとして、「負ける」試合をしたイングランドとベルギーが、ワールドカップ(W杯)準決勝で敗れた後、3位決定戦で気まずい再会を果たす。

チュニジア、パラグアイと一緒にグループリーグG組に入った両国は、グループリーグで並んで2勝を挙げ、決勝トーナメント進出を決めた後のグループリーグ最終戦で対戦し、決勝トーナメント1回戦での対戦相手を意識した戦い方をした。この試合で負けてグループリーグを2位で突破した方が、優勝に向けたその後の対戦組み合わせが有利だと考えたからだ。

組1位で突破する場合、準々決勝からはフランス、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどW杯の名だたる強豪との対戦が待っていた。一方で、組2位で突破すれば、コロンビア、ロシア、スウェーデン、スペイン、クロアチアと、相対的に戦い易い相手と対戦することになる。

両チームの監督は、試合前に「当たり前だが、グループリーグ最終戦でもベストを尽くす」と語ったが、先発メンバーは違った。イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は今大会得点ランキング1位だったFWハリー・ケインとデレ・アリら主力8人にを休ませ、国際Aマッチ出場経験が1度しかないトレント・アレクサンダー・アーノルドら事実上の2軍を起用した。ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督も、スタープレイヤーのロメル・ルカク、エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネをベンチに下げた。試合は、「空気が読めなかった」(?)アドナン・ヤヌザイのゴールでベルギーが勝利した。ベルギーが組1位、イングランドが同2位でグループリーグを突破した。予想通り、ベルギーは準々決勝と準決勝で強豪ブラジルとフランスを迎えた。イングランドは準々決勝と準決勝で、それぞれスウェーデンとクロアチアと対戦した。

熾烈に先を読んだ甲斐もなく、イングランドとベルギーは、結局決勝ではなく3位決定戦で再び再会することになった。しかし決勝進出はならなかったものの、いずれも28年ぶり、32年ぶりのベスト4進出という偉業を果たした両チームへの祖国のファンの応援は依然として熱い。とくに決勝トーナメント1回戦でイングランドの「PK戦ジンクス」を破り、PKを外したコロンビア選手を抱いてあげたサウスゲート監督の人気は冷めることを知らない。英国では、温かいリーダーシップを示したサウスゲート監督に騎士爵位を授与すべきだという声も上がっている。


任寶美 bom@donga.com