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負傷を堪えながら…スバシッチが神がかりのセーブでクロアチアをベスト4にけん引

負傷を堪えながら…スバシッチが神がかりのセーブでクロアチアをベスト4にけん引

Posted July. 09, 2018 08:52,   

Updated July. 09, 2018 08:52

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8日、ロシア・ソチのフィシュト・オリンピックスタジアムで行われたクロアチア対ロシアのロシア・ワールドカップ(W杯)準々決勝でクロアチア代表GKダニエル・スバシッチ(34=ASモナコ)は1-1で並んだ後半44分、相手選手のシュートを止めた後、右太もも裏に痛みを覚えてピッチに倒れ込んだ。いかにも痛そうに手のひらでピッチを強く叩いた。すでに交代カード3枚を使った状態だったため、スバシッチを下げるわけにはいかなかった。スバシッチは、痛みを堪えて、再び起き上がった。

延長戦まで120分が過ぎても2-2と勝敗がつかず、PK戦に突入。スバシッチはロシアの1人目のキッカーに出たヒョードル・スモロフのシュートを見事に止めた。スバシッチが先に動くと、スモロフが真ん中に向かってボールを蹴ったが、スバシッチが体を投げた状態で左手を伸ばして嘘のように止めたのだ。今大会で「PKの神様」の異名を得たスバシッチが、またもスーパーセーブを披露する瞬間だった。

ロシアの3人目のキッカーを務めたマリオ・フェルナンジスのシュートをゴールをわずかに外し、クロアチアは4-3で勝利した。マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にはルカ・モドリッチ(33=レアル・マドリード)が選出されたが、ズラトコ・ダリッチ監督(52)は、「スバシッチは英雄だ。彼が見せたPKの好セーブは、いつでも見れる場面ではない」と絶賛した。

スバシッチは2日、デンマークとの決勝トーナメント1回戦でもPK戦で相手選手3人のシュートを止めた。PK戦での3回セーブはW杯史上1試合最多セーブに並ぶ記録だ。ロシア戦で1本を止めたスバシッチは、今大会のPK戦でのセーブ数を4に伸ばし、W杯史上1大会最多セーブ記録にも並んだ。4回セーブはアルゼンチンの伝説的GKセルヒオ・ゴイコチェアが1990年のイタリアW杯で打ち立てた記録だ。

スバシッチの神がかりの好セーブで、クロアチアは1990年のアルゼンチンに次いで、W杯史上2試合連続でPK戦で勝利した2番目のチームになった。クロアチアは1998年のフランスW杯以来20年ぶりにベスト4進出を果たした。


李憲宰 uni@donga.com