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ポルトガルとアルゼンチンが衝撃の敗退、ロシア杯決勝T1回戦で散る

ポルトガルとアルゼンチンが衝撃の敗退、ロシア杯決勝T1回戦で散る

Posted July. 02, 2018 08:37,   

Updated July. 02, 2018 08:37

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試合終了のホイッスルが鳴ると、「サッカーの神様」リオネル・メッシ(31=アルゼンチン)は、お尻に手を付けて、しばらく立ち尽くした。大会中、茶色の顎鬚を長く伸ばしていた顔は、硬くなっていた。今度も夢を砕かれたメッシは、苦しいさを隠せずたまにしかめ顔をした。メッシは1日、ロシアのカザンで行われたロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のフランス戦で得点を挙げられず、アルゼンチンの3-4の敗北を止められなかった。

それから4時間後。カザンから1530キロ離れたソチでは、もう一人のスタープレイヤーが敗北を味わった。1-2でリードされた後半アディショナルタイム。クリスティアーノ・ロナウド(33=ポルトガル)は、怒りの目で主審に激しく抗議した。激しい抗議で警告を受けたロナウドは、警告累積で準々決勝に進んでも試合には出れなくなった。しかし、ロナウドは、そのことを心配する必要がない。ポルトガルが最後まで勝負を覆すことができず、決勝T1回戦で散ったからだ。

AP通信は、「世界一を争うスペインリーグのスタープレイヤー、メッシ(FCバルセロナ)とロナウド(レアル・マドリード)の時代が幕を閉じた。二人は今回、所属クラブでの成功を代表チームでの再現するのに失敗した」と評価した。

メッシとロナウドは今度もW杯との根強い悪縁を断ち切ることができなかった。メッシは主要国際大会のシニア舞台ではメジャータイトルを獲得したことがない。メッシは主要国際大会で準優勝だけ4度(2014年ブラジルW杯、2007・2015・2016年のコパアメリカ)経験した。2016年のコパアメリカで準優勝した後、代表引退を宣言したが、アルゼンチン大統領とファンに止められて復帰。ロシアW杯でもう一度主要大会の優勝に挑んだが、16強を超えることはできなかった。ロナウドは、2006年のドイルW杯で4強に進出したものの、その後の3度のW杯では毎回決勝T1回戦で敗退している。

バロンドール5回受賞と欧州チャンピオンズリーグ(CL)の優勝などクラブではあらゆる栄光を手にした二人だが、W杯トロフィーには届かず、「歴代最高の選手」(GOAT)入りは困難になった。AP通信は、「ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)やペレ(ブラジル)は祖国に宝(W杯トロフィー)をもたらして伝説になった。ファンがマラドーナとペレを評価するのは、クラブでのキャリアではなく、W杯での活躍があるからだ。メッシとロナウドは、クラブでは最高の選手として記憶されるかもしれないが、代表チームでは栄光を手にすることができなかった」と指摘した。

メッシとロナウドは、W杯に対する激しいプレッシャーに打ち勝つことができなかった。国際サッカー連盟(FIFA)によると、二人は「トーナメントジンクス」を破ることはできなかった。メッシはW杯のトーナメント8試合で23本のシュートを放ったが、得点には失敗した。ロシアW杯グループリーグでハットトリックを達成するなど4得点を挙げたロナウドだが、トーナメント6試合で25本を放ったもののゴールネットを揺らすことはできなかった。

30を過ぎた年齢を考えると、2022年カタールW杯で二人の活躍を見るのは難しそうだ。カタールW杯が開催される年にメッシは35歳でロナウドは37歳になる。キム・デギルKBSN解説委員は、「メッシとロナウドは、トーナメント1回戦から体力的に疲れが見えていた。クラブでは今後1,2年ほどフィジカル的に良いパフォーマンスを維持できるかもしれないが、4年後のW杯では最上の姿を見せるのは難しいと思う」と話した。

事実上最後のW杯で儚くも去ったメッシとロナウドの代表引退を予測する見方も出ている。しかし、同僚たちは二人が代表に残留することを望んでいる。フランス戦が終わった後、メッシは代表引退を含めて今後の去就には触れなかった。だが、同僚のハビエル・マスチェラーノは、「メッシが代表チームに留まる情熱をもっていてほしい」とし、「メッシがサッカーを辞めたとき、彼がどれだけ偉大な選手だったかを誰でも分かるように、メッシはサッカーを続けてほしい」と話した。

ロナウドは代表引退について即答を避けた。スペイン紙マルカによると、ロナウドは「まだ未来について話せる時期ではない」と話したという。ロナウドは、「ポルトガルには若くて優秀な選手が多い。我々は、常に最高の活躍をしているので、私は幸せだ」と語った。ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督は、ロナウドが代表チームに残留するべきだと強調した。監督は「ロナウドはサッカーを通じて貢献できることが多い。若手の成長や成長を助けるために、代表チームに残ることを願っている」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com