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W杯代表の「攻守万能」MF李在成、「ロシアW杯終わったときは笑顔で帰りたい」

W杯代表の「攻守万能」MF李在成、「ロシアW杯終わったときは笑顔で帰りたい」

Posted June. 05, 2018 08:46,   

Updated June. 05, 2018 08:46

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「李在成(イ・ジェソン)は外泊が与えられても(蔚山にある」実家に帰らないで全北(チョンブク)クラブハウスに残るんです。実家に行って来ると疲れるから、宿舎で休みながら体調を調整したいと言うんですね。今の若い選手の中では珍しい『サッカーバカ』精神が、今の李在成を作った源なんです)

崔康煕(チェ・ガンヒ)全北監督(59)は、愛弟子のMF李在成(26=全北)についてこう話した。2015年にKリーグ・ヤングプレーヤー賞(新人賞)を受賞し、2年後の昨年には8得点10アシストを記録して最優秀選手(MVP)に選ばれた。選手層が厚く「新人の墓」と言われる全北で、レギュラーの座を勝ち取って成長した李在成は、韓国代表チームでも核心的な存在になった。ロシア・ワールドカップ(W杯)最終メンバーに堂々と名を連ね、世界舞台で自身の価値を証明できる機会を得た。李在成は、「ロシアW杯が終わったときは、絶対に笑顔で韓国に帰りたい。オーストリア・レオガンでの事前キャンプ(4~11日)からケガをしないで徹底的に準備したい」と話した。

李在成は、代表チームでサイドMFや中央MFに起用できる。キム・デギルKBSN解説委員は、「李在成はパスで試合を紐解いていく役割だけでなく、積極的に敵陣に入り込んでゴールを狙える選手だ」とコメントした。国内で行われた最後の親善試合(1日)では、攻撃的MFで出場し見事なチップシュートでボスニア・ヘルツェゴビナのゴールネットを揺らした。

崔康煕監督は、「李在成のチームへの貢献度は、攻撃ポイントだけでは測れない。彼は左右と中央を選ばず、相手にプレスをかけてミスを誘う能力が優れている」と話した。FWとMFのプレス能力は、申台龍(シン・テヨン)代表監督が求めている部分だ。申監督は、「W杯で強豪に勝つためには相手より一歩多く走ってプレスをかけるサッカーをしなければならない」と話した。

「攻守万能MF」の李在成は徹底した自己管理を通じて成長を続けた。アマチュア時代から、欠かさず「サッカー日記」をしたためてきた。日記には練習の内容や改善点などが記されている。全北の関係者は、「誠実さで武装された李在成は、どんなに悪条件に置かれても自分の能力の90%以上を発揮する」と話した。

180センチ、70キロで多少痩せた体格の李在成は、「O脚」という身体的弱点を抱えている。脚が外側に曲がっているため、走るとき外側に体重力がかかり、披露の解消が容易でない。李在成は、「子供のときは矯正も受けたけど、矯正を受けてもサッカーをしていると、また膝の間が広がってしまった」と話した。しかし、李在成は、弛まずドリブルやボールタッチの練習を重ねて、自分の弱点を克服した。李在成は、「脚が曲がっているので、ボールを両脚の間に置くと、相手が脚を伸ばしても、自分からボールを奪うのが難しい。また、曲がっている脚を鉤のように使って、相手からボールを奪いやすい」と語った。

代表チームがW杯でスウェーデン、メキシコ、ドイツのような強豪に勝つためには、CKやFKなどのセットプレーを十分活かさなければならない。代表チームは、権昶勲(クォン・チャンフン=ディジョンFCO)、廉基勲(ヨム・ギフン=水原)ら左足のスペシャリストたちがケガで離脱した状態だ。このため、李在成の鋭い左足キックが韓国の新しいセットプレーの武器になり得る。崔監督は、「昨季から李在成がFKとCKの練習回数を増やした。チーム練習が終わった後も、数人の仲間たちと練習場に残ってキックの練習を繰り返した」と伝えた。とくに長身FW金信旭(キム・シンウク=全北、196センチ)が投入されれば、所属クラブでも繰り返して練習した李在成のキックと金信旭の動きでゴールを奪うことも可能だ。李在成は、「代表チームのW杯成績については否定的な見方もあるが、同僚たちと一丸となってベストを尽くしたい。前線で攻撃に関わる選手は、相手攻撃を阻止する第一のDFだと思って試合に臨みたい」と語った。


鄭允喆 trigger@donga.com