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池の前で止まり、ポールに当たって怪我の功名に…幸運・強気のリードがメジャー初優勝

池の前で止まり、ポールに当たって怪我の功名に…幸運・強気のリードがメジャー初優勝

Posted April. 10, 2018 08:22,   

Updated April. 10, 2018 08:22

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「名人熱戦」と言われるマスターズの王者は天が決めるという言葉がある。初のグリーンジャケットという夢心地を経験したパトリック・リード(28=米国)も、この言葉を実感したのかもしれない。緊迫した優勝争いを繰り広げた最終日の終盤に「誰かが自分を助けている」という気持ちになるような瞬間を何度も経験しながらその都度胸をなでおろした。

リードは難コースで知られる3ホールの指す「アーメン・コーナー」の最後のホールである13番(パー5)で、7番アイアンでの3打目が短く、池に落ちると見られた。だが、雨が降って地面が柔らかくなり、ラフに引っかかった。大型惨事を回避したリードはパーセーブで凌いでは、14番でバーディーを奪い1打差の単独首位に立った。

17番(パー4)では2打目が短く、ホールまで24メートルを残した。バーディーパットが強過ぎるホールを大きく通り過ぎるところだったが、ポールに当たってスピードが落ちた球は1.2メートルに止まった。ややもすれば3パットでスコアを落とすところだったが、パーで乗り切った。リードは「ラッキーだった」と笑った。

一方、9打差から猛烈に追い上げたジョーダン・スピース(米国)は18番(パー4)でティーショットが木の枝に当たって落ち、177ヤードを送る荷の止まった。レイアップをしたスピースは2.4メートルパーパットを逃し、コースレコード(9アンダー)に失敗。これ以上リードに詰め寄ることができなかった。

マスターズで優勝するためにはパー5オールスコアを大きく伸ばさなければならないという俗説がある。リードは長打を活かして初日から3日目までパー5ホールだけで13アンダーを記録した。2位で終えたリッキー・ファウラーはパー5ホールでスコアを8つ伸ばした。マスターズ最多優勝記録保有者のジャック・ニクラスは、「リードはパー5ホールを支配した。最終日にはパー5ホールでのバーディーがなかったが、スコアを落としてもいない。優勝に値する資格を備えた物凄いチャンピオンだ」と称賛した。リードは4日間、3パットが2度しなかかった。強気でファウラー(3つ)とスピース(4つ)をパット数でも圧倒した。


金鍾錫 kjs0123@donga.com