Go to contents

夫の応援とパンダビ、解団式の司会まで…スノボ代表パク・ハンスン選手の夫人、クォン・ジュリさん

夫の応援とパンダビ、解団式の司会まで…スノボ代表パク・ハンスン選手の夫人、クォン・ジュリさん

Posted March. 15, 2018 08:10,   

Updated March. 15, 2018 08:10

한국어

パラリンピックに参加した夫を応援しては、パンダビに変身する。そして今度は韓国選手団解団式の司会まで務める。

一人三役をこなしている2018平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックにスノーボード代表として参加しているパク・ハンスン選手(31)の夫人、クォン・ジュリさん(32)のことだ。

クォンさんはパンダビ人形に変身して活動する「国民パンダビ」の一人。国民パンダビたちは、パラリンピック開会式で入場客を迎えて、大きな人気を集めた。クォンさんは閉会式では国民パンダビの一人として活躍する予定だ。

クォンさんは、「(閉会式で活躍する)第2次国民パンダビ募集の広告を見て、周辺の人々に志願するよう勧めたんです。ところが一緒にやらないかと誘われて。私は当然落ちると思っていたのですが。開会式のときは観客席からハンスンさんを見たけど、閉会式ではもう少し近くで見たいですね」

演劇教師を務めるクォンさんは、パラリンピック期間中、プライベートなスケジュールは完全に空けて平昌に駆けつけて夫を誰よりも大きい声で応援している。自らも「最近『パク・ハンスンのストーカー』として活動している」と言う。先日は、韓国選手団の解団式の司会をやってみないかという電話をもらった。開会式を控えて、選手団結団式典に夫を送る応援の映像を伝えた。これを見た関係者がクォンさんに司会を提案したのだ。お陰で、16日は夫の主力種目であるバンクドスラロームの応援に駆けつけ、17日と18日は国民パンダビとして、19日は解団式典の司会者として多忙なスケジュールをこなすことになった。

夫婦の暮らしは、毎瞬間が不可能に見えていたものが可能なことになる日の連続だった。3年前の今頃、スキー場で執り行った結婚式もそうだった。周囲から紹介を受けて出会ってから、交際をしていたときは週末に一緒にボードを乗りながら愛を育んだ二人は、結婚もスキー場でボードーに乗って行うことにした。できるだろうかと思ったが、スキー場に問い合わせたところ、「スロープで行進する方はいなかったが、希望するならしてもいい」との答えが返ってきた。

パク・ハンスン選手のパラリンピック出場もそうだった。

「交際をするときから平昌パラリンピックに出てみたいと言ってましたね。外国選手たちの映像を探して見ながら『この程度ならできる』と。乗れるのだろうかと思ったが、たまたまチームが作られたし、国家代表にも選ばれ、ハンスンさんに次々とチャンスが回ってきたんです。ハンスンさんは平昌で人生の黄金期を迎えたと思いますね」

パラリンピックを準備するため、パクさんは共働きをした特殊学校の教師の仕事を辞めなければならなかった。健常者として特殊教育を専攻したクォンさんは、「平昌までは、稼がなくても良いし、何をしても良いから、自由にやってきなさい」と言ってあげた。結婚して半年も経たないハクさんが選手生活を準備する間、夫婦は一緒に過ごした時間より離れていた時間が長い。まだ新婚の雰囲気が出る秘訣(?)だ。16日の試合を控えた夫に、クォンさんは「最初の競技(スノーボードクロス)で転倒して失格したため、がっかりしたかも知れないが、主力の種目が残っているしパラリンピックのみんなのフェスティバルなんだから、幸せな気持ちで楽しんでもらいたい」とエールを送った。


任寶美 bom@donga.com