Go to contents

年齢は数字に過ぎない、平昌パラの大ベテランたち

年齢は数字に過ぎない、平昌パラの大ベテランたち

Posted March. 14, 2018 07:47,   

Updated March. 14, 2018 07:47

한국어

「年齢は数字に過ぎない」

2018平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックでは、この言葉を地で行く大ベテランたちが注目を浴びている。フィンランドの車いすカーリング代表のベサ・レパネン選手(67)をはじめ60代の選手が平昌舞台に挑戦状を突きつけた。60台選手たちの活躍は先月、平昌冬季五輪でも見られなかった場面だ。当時最年長者はカーリングのカナダ代表シェリル・バーナード選手(52)だった。

五輪同様、パラリンピックも相対的に激しい動きが少ないカーリングにベテラン選手たちが集中している。大会最年長選手のレパネン選手をはじめ韓国選手団最年長のチョン・スンウォンさん(60)ら9人のうち7人が車いすカーリング選手だ。1994年に工事現場で転落した重量2トンの建設資材に下敷きになり下半身が麻痺したチョンさんは韓国代表チームの最年長として車椅子カーリングで8年ぶりのメダル獲得を狙っている。

米国のマーク・ベイサム選手(60)は健常者たちにも難しいと言われるアルペンスキーでベテランパワーを発揮している。28歳だった1986年に網膜色素変性症により視力を失ったベイサムさんは、2010年のバンクーバー大会から欠かさず出場し、通算3個の銀メダルを獲得している。銀メダル2個を取ったソチ大会では米国オリンピック委員会が選定する最高の男子パラリンピアンになった。

8日、米国選手団の入村式で韓国の伝統仮面を被り話題となったベイサムさんは、今大会で自身のガイドランナーに従って滑降し、スーパー大回転(視覚障害)などに出場した。ベイサムさんは、「若い選手たちと運動をしていると自分も若くなったと感じるし、視覚障害に対処し日常生活をしていく上でも役に立つ」と話した。生活の90%以上をスキーに割愛しながら引退は考えていないというベイサムさんはスーパー複合などで改めてメダルに挑む。

障がい者アイスホッケー日本代表チームのGK福島忍選手(62)も平昌を輝かせた大ベテランだ。24歳のときバイク事故で脊髄を損傷するまではアマチュアサッカーチームでGKとして活躍した福島さんは、2002年のソルトレークシティ大会から2010年のバンクーバー大会まで日本チームのゴールを守った。

日本代表チームがソチ大会に出れなかったので引退したが、仲間たちに薦められて今大会を控えて再びユニフォームを着た。多くは33歳まで年齢差があるチームの後輩たちは、おじいちゃんと呼びながら従っている。「朝早くから練習をしているので、若い選手たちが障がい者アイスホッケーをしようとしない。練習場も少なすぎる」。苦言を厭わない怖いおじいちゃんが日本代表チームの雰囲気をリードしている。


姜泓求 windup@donga.com