Go to contents

フィギュア女子シングル、花の戦争が始まった

フィギュア女子シングル、花の戦争が始まった

Posted February. 21, 2018 10:04,   

Updated February. 21, 2018 10:04

한국어

金姸児(キム・ヨナ=28)が引退した銀盤の女王を目指す「花の戦争」が始まった。

平昌(ピョんチャン)冬季五輪フィギュアスケートの女子シングル試合が21日、江陵(カンヌン)アイスアリーナで幕を上げる。メダル候補たちがイベント(団体戦)を通じて氷質への適応を終えた状態であるため、ショートプログラムから熱戦が繰り広げられる見通しだ。

最有力の金メダル候補はロシアからの五輪選手(OAR)資格で参加したエフゲニア・メドベージェワ(19)とアリーナ・ザギトワ(16)だ。二人とも多様なトリプル(3回転)ジャンプを失敗なく跳んでおり、高得点に有利だ。二人はショートとフリーを合わせて7度の3回転ジャンプを跳ぶ。大韓氷上競技連盟の関係者は、「メドベージェワとザギトワはジャンプを跳んだあと、空中での回転力がずば抜けている。このため3回転ジャンプの成功率が高い」と話した。3回転ジャンプ能力をもとにメドベージェワが通算合計得点で1位(241.31)を、ザギトワが2位(238.24)にランクされている。

同県警者は、「同じコーチから指導を受けている二人は特徴も似ている。だが、演技力はメドベージェワが優れている。シニアとして初シーズンを迎えるザギトワは強い体力をもとに演技の後半に強みを見せる」と放した。二人が直接対決した今年1月の欧州選手権で芸術点(PCS)はショートとフリーの両方でメドベージェワが上回った。だが、ザギトワは、全てのジャンプを加点がつく後半部に配置する戦略で高い技術点(TES)を獲得することでメドベージェワを制して優勝を飾った。

二人は同じチームに所属しているが、リンクの上で徹底的にライバル関係だ。メドベージェワは、「ザギトワと一緒に練習しているけど、私はいつも『自分の道さえしっかり歩いていれば良い』と言い聞かせている。フィギュアは個人運動だ」と話した。ザギトワは、「衣装がメドベージェワが過去に使ったのと似ている」という質問に、「私は確かにメドベージェワが着た衣装に自分ならではの個性を活かせる要素を加味した」と答え、不快感を隠さなかった。

二人をけん制できる選手としては世界2位のケイトリン・オズモンド(23=カナダ)が挙げられる。金姸児をロールモデルの一人に挙げたオズモンドは、最初のジャンプを決められるかがカギとなる。アン・ソヨン氷上連盟副会長は、「オズモンドはジャンプ後の飛距離と滞空時間が優れている選手だ。とくに最初に跳ぶ3回転フリップ、3回転トゥループ(基本点数9.6)を成功させれば、最高加算点(3点)を獲得でき、高得点につながる。だが、このジャンプを失敗すれば急速に崩れる傾向がある」と話した。オズモンドはチームイベント女子シングル・ショートでも最初のジャンプを失敗して3位に終わった。オズモンドは、「一度の失敗があっても、それで演技が終わるのではないと気持ちを切り替えるために努めている」と話した。

ベテランのカロリーナ・コストナー(31=イタリア)は伏兵に挙げられる。コストナーは2014年ソチ五輪では銅メダルを獲得した。30歳を超えてから体力問題で3回転ジャンプ3つを試合前半(フリー基準)に跳ぶため、多くの加算点がもらえない。ジャンプの質は落ちるが、表現力と感性は若い選手を超えていると評価される。コストナーは、「私は全ての大会を新しい経験だと思っている。フィギュアーを辞めるまでは、全ての瞬間を最大限に楽しみたい」と話した。連盟の関係者は、「コストナーが体力をうまく温存し、音楽の解釈能力など芸術要素での強みを活かすことができれば、異変を起こすことも可能だ」との見方を示した。


鄭允喆 trigger@donga.com