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大会最初の競技で初勝利、カーリング・ミックスダブルのイ・ギジョンとチャン・ヘジン組

大会最初の競技で初勝利、カーリング・ミックスダブルのイ・ギジョンとチャン・ヘジン組

Posted February. 09, 2018 08:14,   

Updated February. 09, 2018 08:14

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勝利を直感したかのようにカーリング・ミックスダブル(混合2人組)代表のイ・ギジョン(23)は、スイーピングを止めて、パートナーのチャン・ヘジン(21=以上慶北体育会)の方を見て「わー!」と大声を出した。韓国チームの赤いストーンはそのまま滑り込んでハウス(標的)のど真ん中のボタンにあしらえられた五輪にそっと差し掛かった。韓国の2選手が生まれる前の1992年に国際大会デビューを果たしているフィンランドの大ベテラン、トミー・ランタメキ選手(50)は、イ・ギジョンに握手を求めながら残りゲームを放棄した。2018平昌(ピョンチャン)五輪の韓国選手団の初勝利が決まる瞬間だった。

カーリングのミックスダブル代表が8日、韓国選手団に初勝利の吉報を届けた。韓国のチャン・ヘジ、イ・ギジョン組は同日、江陵カーリングセンターで行われた予選でフィンランドのオナ・カウステ(30)、トミー・ランタメキ組と対戦し、9-4で勝利した。全8エンドのうち7エンドで相手の棄権を引き出した。今大会で初めて採用されたミックスダブルの最初の競技で挙げた勝利であるだけに意味は大きい。

この日の勝利の喜びを味わうまでに曲折も多かった。競技場の床の保守問題などで整備が遅れ、ミックスダブル代表チームは昨年11月、江陵カーリングセンターで3週ほどしか練習ができなかった。ホームのメリットを十分活かせなかった。

執行部の内部が混乱し、昨年8月に大韓カーリング競技連盟が「管理団体」に指定されてからも、代表チームへの支援問題は絶えず批判の対象となった。心理コンサルタントの支援、騒音シミュレーショントレーニングといった代表チームへの支援が行われなかった。その過程で、「このままでは、国内の冬季体育大会の優勝しかできない」と発言したイ・ギジョンは、苦い思いもした。ついには泰陵(テルン)選手村に入村した代表チームは、練習場所に指定された利川(イチョン)カーリング場の氷の状態が悪く、練習を暫定的に停止する騒ぎもあった。

これらの悪条件を耐えて、イ・ギジョンとチャン・ヘジは1エンドから3得点し、機先を制した。得点に不利な先攻だったが、大量得点で相手を圧迫した。6エンドでは5-4まで追撃を許したが、7エンドで競技当たり1回ずつ与えられる作戦タイムまで使いながら勝負をかけた。その後、韓国のストーン2つを同時に打ち出そうとしたフィンランドは、むしろ自分たちのガードを打ち出すミスを犯して崩れた。韓国のショット成功率は77%で相手(61%)を大きく上回った。イ・ギジョンの成功率は81%だった。イ・ギジョンは、「(作戦タイム後に)ガードを破った自分のプレーで、相手もいろんなことを悩まなければならなくなった。相手に混乱をあたえようとした狙い通りだった」と話した。快調のスタートを切ったイ・ギジョンとチャン・ヘジンの目標は、今大会でメダルを獲得し、リオデジャネイロ五輪アーチェリー2冠のイ・ギジョンと、人気歌手FTアイランドのイ・ホンギから祝福されること。

30年ぶりにホームで開催される五輪だったためか。早い時間の競技(午前9時5分)だったにもかかわらず大勢の観客が入った。全3000席のうち2000席以上が埋まった。午前6時に学校からチャーターバスに乗って競技場に来たというムン・ミンジュン君(15=三陟中学校)は、「テレビで見ただけのオリンピックを直接見れて不思議な感じ。(ミックスダブル代表の)お兄さんと姉さんに金メダルを取ってもらいたい」と話した。チャン・ヘジは、「人々にカーリングを知ってもらい、楽しんでもらう機会になればと思う。韓国選手団の初勝利を飾ることができて嬉しい。この機運が選手団に広がることを望む」と笑顔で語った。


姜泓求 windup@donga.com