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選手村に「休戦の壁」、バッハIOC会長「引き裂かれた世界をつなぐ橋」

選手村に「休戦の壁」、バッハIOC会長「引き裂かれた世界をつなぐ橋」

Posted February. 06, 2018 08:29,   

Updated February. 06, 2018 08:29

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「互いを遮っていた硬くて荒いコンクリートの壁。その壁が曲がって互いをつなぐ橋になる」

5日、江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)の五輪選手村には、こういう内容を表現した曲がった橋模倣のコンクリート・モニュメントが登場した。「平昌五輪休戦の壁」だ。

五輪休戦の壁は、大会中に人類が戦争を停止して平和を追求するという五輪の休戦精神を示そうと、2006年トリノ五輪から選手村に設置された。

この日の除幕式にはトーマス・バッハ国際オリンピック(IOC)会長はじめ李煕範(イ・ヒボム)平昌五輪組織委員長、都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官、北朝鮮の張雄(チャン・ウン)IOC委員が出席した。バッハ会長らは休戦の壁に署名した。

この日、平昌と江陵(カンヌン)の選手村に設置された休戦の壁には選手や関係者など、通り過ぎる人は誰でも署名を残すことができる。この壁はデザイナーのイ・ジェソク氏が製作し、「平和の橋作り」と命名された。幅7メートル、高さ3メートルの壁は大会が終わった後は、平昌五輪プラザと江陵オリンピックパークにそれぞれ展示される。壁には「I♥YOU」と鳩の絵が描かれており、大関嶺(テグァルリョン)中学校とクロスカントリースキーの卵たちも壁に署名した。

休戦の壁の除幕式が行われる20分前の午前11時頃、選手村には張雄委員が姿を現した。氷点下8度の厳しい風が吹く天気だったが、張委員は主催側が配った青色の平昌マフラーを巻いて80歳の同年であるマリオ・ペスカンテ(イタリア)IOC常任委員はじめIOC関係者たちと挨拶を交わした。遠くからバッハ会長が歩いてくるのを見つけては手を高く挙げて挨拶をした。バッハ会長も張委員の頬を両手で軽く叩いては抱きしめて嬉しい気持ちを示した。

バッハ会長は祝辞で、「休戦の壁は引き裂かれた世界をつなぐ橋としての役割を果たす。それが、韓国が世界から集まる人々をオリンピックを通じて迎える主な理由でもある」と和合を訴えた。都長官も、「平昌五輪が和解と癒しと平和の五輪になることを望む」と話した。この日の行事には、2016年リオデジャネイロ五輪でケニア難民出身で難民代表として出場したイエーシュ・ピュール・ビエル(今はスーダン国籍)も国連難民機関の親善大使として出席した。

除幕式の後、午後1時からは平昌選手村の広場でルーマニア、ベルギー、ブラジルの選手団のための「1号入村歓迎式」が行われた。伝統儀仗隊と共に入場した選手団は、サムルノリやビーボーイの公演を観賞した後、彼らと交わってリズムに乗りながら踊るなど五輪雰囲気を盛り上げた。入村歓迎式典は国別に開幕前日の8日夕方まで続く。韓国は7日、北朝鮮は8日に江陵選手村で歓迎式が予定されている。


任寶美 bom@donga.com