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フェンシングの「伝説」南賢喜、ショートトラックのベテラン代表クァク・ユンギにエール

フェンシングの「伝説」南賢喜、ショートトラックのベテラン代表クァク・ユンギにエール

Posted January. 30, 2018 08:59,   

Updated January. 30, 2018 09:00

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4度五輪に出場したフェンシングの「ナッツ剣客」南賢喜(ナム・ヒョンヒ=37)にとって五輪は挑戦の歴史だった。初の五輪参加だった2004年のアテネ五輪からフェンシング女子では史上初の五輪メダル(女子フルーレ個人戦で銀メダル)を獲得した2008年北京大会と2012年のロンドン大会まで。そして出産後に挑戦した2016年のリオデジャネイロ五輪に至るまで、毎大会で新たな壁を乗り越えなければならなかった。南賢喜は、「五輪に何度も出たからと言って必ずしも楽になるのではないんですね。ファンの期待も高まる上、周辺の環境や自分の体調も絶えず変わってきますから」と話した。

その意味で、南賢喜は平昌五輪に出場するショートトラック男子代表の最年長、クァク・ユンギ選手(29)の気持ちが誰よりも理解できる。2010年のバンクーバー五輪に出場したクァク・ユンギは平昌五輪のショートトラック男子代表の中で唯一五輪を経験している。

バンクーバー大会の男子5000メートルリレーで銀メダルを獲得したクァク・ユンギは、今回も同じ種目に出場する。クァク・ユンギとしては重い責任がのしかかる。韓国は2006年のトリノ大会以降、同種目で金メダルがなかったからだ。2014年のソチ大会直前に負傷で代表選考会で脱落した苦い経験をしたクァク・ユンギは、12年ぶりの頂上奪還を目指して先頭で切らなければならない。

南賢喜は、この重圧に打ち勝たねばならないクァク・ユンギを応援した。南賢喜は、「誰よりもユンギさんの心が分かるような気がする。普段のユンギさんを見ていると、行動もはきはきしていて自分だけの生き残る方法を身につけてきた印象を受ける。平昌五輪でも好成績を出せるだろう。プレッシャーをプレッシャーとして感じないで、前向きに受け止めているはず」と言い、エールを送った。平昌五輪広報大使を務める南賢喜は、「ユンギさんが出る競技のチケットも頑張って手に入れている。状況が許せば、必ず応援に行きたい」と話した。

ホームでの五輪だから自信を持ってもらいたいと話した。南賢喜は2014年の仁川(インチョン)アジア大会でホームファンの歓声に元気付けられ女子フルーレレール団体戦で金メダルを獲得した。南賢喜は、「競技場で『クァク・ユンギ頑張れ』という一つの掛け声がどれだけ大きな力になるのか、本人も良く知っているはずです。競技当日のコンディションさえ良く管理できれば、好成績を出すと信じています」と話した。

先輩の応援にクァク・ユンギも応えた。クァク・ユンギは、「以前から南さんが全種目選手の中で一番格好いいと思っていたのに、応援してもらって嬉しいです」と話した。その上で「いつも南さんの半分だけでも追いつこうと思いながら、これまで頑張れたと思う。最年長としての重圧もあるが、むしろ後輩たちが自分の面倒を見てくれているんです。フェンシング競技の攻撃のように相手の虚をつくレースで優勝をもたらします」と意気込みを語った。

二人はアスリートとしては決して高くない身長だが、長い期間を代表チームのベテラン選手として生活をしてきた共通点がある。フェンシング選手としても南賢喜の挑戦も続く。南賢喜は今年開催されるジャカルタ・パレンバン・アジア大会を越えて2020年東京五輪まで出場したい覚悟だ。



姜泓求 windup@donga.com