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ベトナムの「神話」になった朴恒緖監督「我々はベストを尽くした」

ベトナムの「神話」になった朴恒緖監督「我々はベストを尽くした」

Posted January. 29, 2018 09:34,   

Updated January. 29, 2018 09:34

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「私たちはベストを尽くした。なんで落ち込むことなどない!」

ベンチでうなだれているベトナム代表選手たちは、朴恒緒(パク・ハンソ)監督(59)の励ましに元気を取り戻した。26日、中国の常州オリンピック・スポーツセンターで行われたウズベキスタンとのアジアサッカー連盟(AFC)U23選手権の決勝戦で、延長戦まで持ち込まれた激闘の末、1-2で敗れた直後だった。ベトナム選手たちは、国旗を持って観客席を回り始めた。そして悔しい涙を流していたベトナムサポーターたちも大きな拍手を送った。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキング112位のベトナムを今大会決勝に導いた朴監督は、「ベトナムサッカーのマジシャン」に浮上した。東南アジア勢が同大会決勝に進出したのは初めて。ベトナムのメディアは昨年10月に就任して以来、短期間でチームの競争力を引き上げた朴監督のリーダーシップに注目した。ベトナムのメディア「ベトナムニュース」は、「朴監督は強力なモチベーションを与えて、選手たちを戦士に作り上げた」と評価した。朴監督は、今大会で試合前に全選手をロッカールームに集めて、「競技場に出て、我々がワンチームであることを証明しろ」と何度も強調した。ベトナムのサッカーファンたちは、ソーシャルメディア(SNS)に「暖かい気遣いで選手団を指導した朴監督は『国民オッパ』だ」「朴監督はベトナムのフース・ヒディンク」だと絶賛している。

決勝が行われた同日、ベトナムの首都ハノイには赤い波が立った。2002年の韓日ワールドカップ(W杯)で「赤い悪魔」が繰り広げた街頭応援に似ていた。地元メディアによると、ベトナムの国旗と朴監督の写真を手に持ったファンたちが広場や運動場に集まって大型スクリーンで試合を観戦しながら応援を行った。

自国ファンの応援に励まされたベトナム選手たちは、ウズベキスタンを相手に闘志溢れる試合を繰り広げた。大雪と氷点下9度の寒さの中でもベトナム選手たちは体を張って個人技に優れたウズベキスタンの攻撃を阻止した。ベトナムは前半8分、ウズベキスタンに先制されたが、前半41分にウンウェクァンハイが見事なFKで同点ゴールを奪った。攻撃陣のウンウイェコンフアンは、「大半の選手たちが雪が降る中で試合をした経験がなかった。慣れない環境のためか、必死に走ること以外に方法はなかった」と話した。

延長まで接戦を繰り広げたベトナムは延長後半終了間際にウズベキスタンのアンドレイ・シドロフに決勝ゴールを許して惜敗した。朴監督は、「惜しくも優勝には届かず応援してくれたファンの皆さんにお詫びしたい。選手たちは全ての能力を搾り出したし、時には限界を超えようと最善を尽くした。選手たちは、私の指導者人生において大きく記憶に残る瞬間を作ってくれた」と語った。



鄭允喆 trigger@donga.com