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平昌五輪記録を計測するオメガ、社長が語る平昌五輪で披露される数々の新技術

平昌五輪記録を計測するオメガ、社長が語る平昌五輪で披露される数々の新技術

Posted January. 15, 2018 10:52,   

Updated January. 15, 2018 11:52

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2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪スピードスケートの女子500メートルで五輪3連覇を目指す「氷速女帝」李相花(イ・サンファ)は最近、メディアのインタビューで「0.01秒を争う競技なので(結果は)誰にも分からない」と話した。李相花の言葉通り、ワールドカップで0.01秒差で金メダルを逃したこともある。

選手本人だけではなく、ファンまで手に汗を握らせる氷上と雪上で熱く瞬時を争う世界。その明暗は、時間記録員を意味するタイムキーパーの判定で分かれる。

来月9日開幕の平昌五輪では、オメガがオフィシャルタイムキーパーという重要な役割を任された。オメガは、1932年のロサンゼルス五輪を皮切りに、平昌まで28度の夏季五輪と縁を結んできた。

平昌五輪のスピードスケート、スキー、ショートトラックなど主要競技場にはオメガの「Scan'O'Vision Myria」カメラが設置され、1秒間に1万フレームの画像を撮影する。この画像は、クォンタムタイマーというコンピューター時間記録器を通じて100万分の1秒まで計測して優劣を判定する。

平昌では計測技術が究極の境地に達したという判断のもと、タイムキーパーでも平昌五輪招致のときのスローガンだった「新たな地平」を開くというのがオメガの説明だ。オメガタイミングのアラン・ゾブリスト最高経営責任者(CEO=写真)が今月末の正式発表を控えて、本紙の電子メールでのインタビューに応じた。ゾブリストCEOによると、同社は平昌五輪で新しい概念のタイムキーパー技術を使って視覚的情報をリアルタイムで提供する。それにより、観客により競技に集中してもらうことができ、選手たちのパフォーマンスを精密に解析することができる。蓄積されたビックデータは、選手の長短所の解析や技量向上のための貴重な資料になると期待されている。

アルペンスキーではスキーブーツにセンサーを取り付け、ジャンプの角度や風速、速度、位置などを計測して競技場の電光掲示板やテレビの中継画面からリアルタイムで配信する予定だ。区間別の速度もしくはゼロバック(車が停止状態から加速して時速100キロに達するまでにかかった時間)といったデータを伝えることもできる。

スキージャンプでは、プレートにセンサーと取り付ける。ジャンプした距離やスピードなどを仮想現実(VR)で解析してあげる機能も搭載された。アイスホッケー選手のユニフォームにセンサーを取り付け、サッカーで主要選手の動きをグラフィックで表すヒートマップのように動いた距離や方向、攻撃ルートなどを見せることになる。フィギュアスケートではジャンプ演技を精密に分析することも可能だ。

こうした技術は、過去に夏季五輪で導入されがことはある、冬季五輪は寒さに弱いバッテリーの問題などで見送られたが、今回平昌五輪で初めて登場することになった。

このため、オメガは約300人のタイムキーパーと350人の訓練されたボランティアをはじめ30の観客向けスコアボード、90の競技用スコアボードを含め230の装備を平昌で稼動する。

 이를 위해 오메가는 약 300명의 타임 키퍼, 350명의 훈련된 자원봉사자를 비롯해 30개의 관객용 스코어보드, 90개의 경기용 스코어보드를 포함한 230t의 장비 등을 평창에서 활용한다.

経済学とマーケティングを専攻したゾブリスト氏は、オメガで15年間をグローバル・スポーツマーケティング業務に携わり、2014年11月、オメガタイミングのCEOに選任された。韓国料理ではギョウザが最高だと言ったゾブリスト氏の経営における持論は、記録の価値が選手とスポーツの価値を高めるということだ。以下は、平昌を輝かせる新記録と喜びの現場で記録を担うゾブリスト氏とのインタビュー内容。

――平昌で導入されるタイムキーパーと以前のタイムキーパーとの大きな違いは。

「オメガは、様々な種目で記録データをリアルタイムで配信する技術を披露することになる。選手の体に取り付けられた特殊機器を使って該当種目をより深く理解できるようになるだろう。例えば、アルペンスキー選手それぞれの滑降速度やアイスホッケーチームの戦術やフォーメーションなどを正確に知ることができる。こうした取り組みは、記録計測以上の意味がある。選手たちは、自身の記録と動きについて客観的に評価することができ、観客はリアルタイムで競技に関する情報を得ることになり、競技により集中することになると期待している」

平昌で登場するオメガのタイムキーパーは、どういうプロセスを経ているのか。

「新しい技術を開発するためには、物凄い承認の手続きを経なければならない。まず各種目の競技団体から新技術に対する許可を得た上で、選手たちと実戦でテストを行い、フィードバックを受ける。五輪で採用されるためには、時には数年がかかることもある」



金鍾錫 kjs0123@donga.com