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ロシア運命の日 フィギュア妖精が五輪参加訴えIOCで演説へ

ロシア運命の日 フィギュア妖精が五輪参加訴えIOCで演説へ

Posted December. 05, 2017 09:01,   

Updated December. 05, 2017 09:13

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ロシアの「フィギュア妖精」フフゲニア・メドベージェワ(18・写真)がリンクではなく、会議場に現れた。

タス通信などロシアメディアによると、フィギュアスケート女子シングルの世界ランキング1位のメドベージェワは5日、スイスのローザンヌで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)理事会にロシア代表団の一員として出席する。メドベージェワは、IOC理事らを相手にロシアの平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加を訴える予定だ。

5日は、ロシアの運命がかかっている重要な日だ。ロシアの国ぐるみのドーピング隠しを調査してきたIOCは、同日の理事会でロシアの平昌五輪参加の可否を最終的に判断する。トーマス・バッハIOC会長の最終発表に先立ち、ロシア・オリンピック委員会のアレクサンドル・ジューコフ会長はじめロシア代表団は最終陳述を行うことになっているが、メドベージェワも演説を行うという。

今のところ、状況はロシアに不利になっている。デニス・オスワルト委員長が率いるIOC懲戒委員会は2014年のソチ大会でロシアのドーピング問題を掘り下げ、ロシア選手25人の成績と記録を抹消し、11個のメダルを剥奪した。これらの選手には今後、五輪から永久追放する処分が科された。

ピンチに追い込まれたロシアは世界記録保持者(241.31点)で自国内で最高のスター選手、メドベージェワを救援投手として登場させる。メドベージェワは平昌五輪の最有力の優勝候補で、IOCの判断次第では自身の運命が変わる可能性もある。

メドベージャワは足首の負傷で7日から10日にかけて日本の名古屋で開催されるグランプリファイナルに不参加すると発表した。負傷ではなく、IOC理事会出席が不参加の理由だろう、との見方もある。

IOCがロシアに全面的な出場禁止処分を科す場合、平昌五輪は権威と盛り上がりに大きなダメージを受けると見られる。北米アイスホッケーリーグ(NHL)選手が不参加を表明している中、世界第2位のアイスホッケーリーグであるロシアのアイスホッケーリーグ(KHL)選手が、その空白を埋める予定だった。だが、ロシアが参加できなくなれば、KHLも選手たちを平昌に参加させるのは困難だ。国旗と国歌を使わない「中立国」として出場することはできるが、その場合ロシアが大会をボイコットする可能性が高い。

2016年のリオデジャネイロ五輪のときのように、IOCが各競技団体にロシアの五輪出場の可否を委ねることもあり得る、との見方も出ている。当時、ロシアは陸上と重量挙げを除いたほとんどの種目で正常に選手たちを出場させた。しかし、ロシアの広範なドーピング隠しが確認されただけに、IOCが今度も軽く見過ごすことはないだろう、との見方が優勢だ。

五輪史上、ドーピングで特定国の参加を禁止した例は一度もない。バッハ会長は、韓国次官で6日の午前3時頃に最終決定を発表する。



李憲宰 uni@donga.com