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「スキー女帝」リンゼイ・ボン、念願の男子とのレースはなるか

「スキー女帝」リンゼイ・ボン、念願の男子とのレースはなるか

Posted December. 01, 2017 09:38,   

Updated December. 01, 2017 09:47

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カナダのレイクルイーズ・アルペンスキー滑降競技場は、「レイク・リンゼイ」(Lake Lindsey)という異名が付いた。2018年開催の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の強力な金メダル候補として注目を集めるリンゼイ・ボン(33=米国、写真)の滑降種目優勝(39度)のうち14勝をこの競技場で飾ったからだ。スーパーGの4勝まで入れればワールドカップで18勝を挙げた「ホーム会場」だ。

ボンは2日、「ホーム」で2年ぶりのレースに参加し、平昌に向けた調整を行う。アルペンスキーW杯の女子滑降第1戦がレイクルイーズで行われるのだ。ボンは2015年の同大会で3冠を達成したが、昨年は腕を骨折して欠場した。

栄光の舞台を再び訪れたボンは、来年の同大会では女子レースではなく、男子レースに参加できる可能性が出てきた。2012年、国際スキー連盟(FIS)に男子とレースさせてほしいと求めて拒否されたボンは、今年10月再度同じ要請をした。FISは来年5月の総会で、2018~2019シーズンにレイクルイーズで行われる男子滑降のスタートリストにボンの名前が載せるかを決定する。同総会に参加する17人の執行委員にはシン・ドンビン大韓スキー協会会長もいる。

ボンが初めて男子とのレースを要請したときは「公平性」を巡り議論が巻き起こった。女子と男子の大会コースがほとんど変わらないため、ボンが女子レースに先立って行われる男子レースに参加する場合、女子レースで有利になるということだった。これに対し、ボンは2018年の女子レースは放棄する意向を示した。

女子のW杯最多勝(通算77勝)を記録しているボンは男子レースでインゲマル・ステンマルク(スウェーデン)が打ち立てた通算最多勝(86勝)を追い上げている。一つひとつの試合が貴重なボンにとって、最も得意とするレイクルイーズW杯の放棄は大記録の達成を困難にする可能性がある。ボンは、「もちろん自分としては大きな犠牲を払うことになる。だが、それ自体、自分が(男子とのレースを)どれだけ真剣に考えているのかを証明している。ガラスの天井をもっと高くしたい。私たち一人ひとりが少しずつ天井を高くしていけば、次の世代にはもっと多くの機会が与えられるだろう」と話した。



任寶美 bom@donga.com