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李承勲がマススタートで金メダル、スピードスケートW杯第1戦

李承勲がマススタートで金メダル、スピードスケートW杯第1戦

Posted November. 13, 2017 10:24,   

Updated November. 13, 2017 11:01

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「一番若い(チョン)ジェウォン君が頑張ってくれたお陰で金メダルも取れましたね」

韓国の男子長距離スピードスケートの看板、李承勲(イ・スンフン=29、大韓航空)は2冠達成の手柄を「最年少」のチョン・ジェウォンに譲った。

李承勲は12日、オランダ・ヘーレンフェインのティアルフ屋内アイスリンクで行われた2017~2018国際スケート連盟(ISU)スピードスケートのワールドカップ(W杯)第1戦、マススタートで終盤にスパートをかけて、金メダルをもぎ取った。前日に行われたチームパシュート(団体追い抜き)ではチョン・ジェウォン-キム・ミンソク(18=坪村高)とチームになって金メダルを獲得した。来年2月開幕の平昌(ピョンチャン)冬季五輪での金メダルに期待を高めるものだ。

1988年生まれの李承勲はスピードスケート代表チームでは最年長だ。李承勲より13歳若いチョン・ジェウォンは最年少メンバーだ。年齢を超えて五輪3連続メダルに挑戦する李承勲にとってチョン・ジェウォンは完璧なパートナーだ。

平昌五輪のマススタートで最有力金メダル候補に挙げられる李承勲だが、悩みも少なくない。李承勲は、これまで「400メートルトラックを16周回らなければならないマススタートは、体力温存のために協力が必要な種目だ。選手層の厚い外国選手たちは、互いに引っ張ったり後押ししながらレースを展開する。後輩たちの技量が向上して、一緒にウィンウィンできればと思う」と話してきた。その課題を一挙に解決してくれたのがチョン・ジェウォンだ。

この日のマススタートでチョン・ジェウォンが序盤のレースをけん引する間、李承勲はレース半ばまで体力を温存することができた。3周を残してトップに飛び出した李承認は、最後のコーナーで炎のようなスパートをかけ、一番先にゴールラインを通過した。チョン・ジェウォンはジョーイ・マンティア(米国)に次いで銅メダルを獲得した。

11日に行われたチームパシュートでも李承勲は10歳以上離れた後輩たちと一緒に金メダルを獲得した。李承勲は2014年ソチ五輪のチームパシュートでもチュ・ヒョンジュン(東豆川市庁)、キム・チョルミン(江原道庁)とともに銀メダルを獲得している。

ジュニア時代に「怪物」と呼ばれたチョン・ジェウォンは、シニアデビュー戦から金メダル1個と銅メダル1個を首にかけ、強烈な印象を与えた。チョン・ジェウォンは10月に行われた代表選考会で名だたる先輩たちを抜いて5000メートル、1万メートル、マススタート、チームぱシュートの4種目で出場権を獲得した。韓国氷上競技連盟の関係者は、「チョン・ジェウォンは、早くから大成する選手として注目を集めたが、こんなに速く成長するとは思わなかった。李承勲が今のチャンピオンなら、チョン・ジェウォンは未来のチャンピオンと言って良いだろう」と称賛した。

一方、11日に行われた女子マススタートに出場したキム・ボルム(24=江原道庁)は予選で転倒し決勝進出に失敗した。



李憲宰 uni@donga.com