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ドジャース、WS優勝と引き換えたダルビッシュの獲得

ドジャース、WS優勝と引き換えたダルビッシュの獲得

Posted November. 03, 2017 07:27,   

Updated November. 03, 2017 09:05

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二人の特級先発を天秤にかけてロサンゼルス・ドジャースは、検討を重ねた上で、デトロイトのジャスティン・バーランダー(34)の代わりにテキサス・レンジャーズから先発投手のダルビッシュ有(31)を獲得することを決めた。メジャーリーグ事務局に公示する必要のない、球団同士のトレードに伴うノンウェーバートレード期限だった今年7月31日のことだった。結論から言うと、このトレードは3ヵ月後に「29年ぶりのドジャースのワールドシリーズ(WS)制覇」をヒューストン・アストロズの「球団初の世界一」と取り替えた決定的な要因となった。

WSチャンピオンを決める2日の最終第7戦。ドジャースは、もう一度ダルビッシュに託した。第3戦でアウトを5つだけ取って降板されたダルビッシュだが、デーブ・ロバーツ監督は信頼には変わりがなかった。しかしダルビッシュは最後の一戦でもアウトカウントを増やすことができなかった。2回表にジョージ・スプリンガーに2点本塁打を浴び、ヒューストンに5-0と先制された。ダルビッシュの夜は、ここまでだった。

今シリーズでダルビッシュは2度先発登板し、アウトを10個取る間、ヒューストンに9点も与えた。アウト一つあたり1点近くを与えたことになる。ダルビッシュは自身の野球人生で最も重要な舞台で2度連続で最悪の投球をしてマウンドを降りた。ドジャースとしては、WS優勝のための冒険が見事に裏切られた結果となった。

一方のヒューストンは、もう少し忍耐心を発揮した甲斐があった。ヒューストンは全球団を相手にトレード拒否権を持っていたバーランダーをウェーバートレード(事務局公示を経て公開入札で行う方式)の期限だった8月31日正午直前に契約に漕ぎ着けた。ノンウェーバートレードのときからドジャースを含め複数の球団からオファーを受けていたバーランダーの最後の選択はヒューストンだった。バーランダーがヒューストンと契約を終えたのは、ポストシーズン(PS)での出場が可能な選手登録締め切りの8月31日をわずか15分あまりを残してだった。

バーランダーはヒューストン移籍後、レギュラーシーズンで5勝を記録したが、PSでもWSが始まるまで4勝を挙げる怪力を発揮した。

 벌랜더는 휴스턴 이적 후 정규시즌에서 5승을 기록했으며 포스트시즌 들어서도 월드시리즈 전까지 4승을 챙기는 괴력을 과시했다.

バーランダーはWSでもドジャースの首脳部を深く後悔させた。バーランダーは2試合に先発登板し、平均6回ずつを投げ切り、防御率3.75とムラのない好投をした。瞬間の流れが勝敗を分ける短期決戦で、ダルビッシュは揺れたが、バーランダーは安定した投球をした。勝利こそつかなかったが、バーランダーの安定した投球がなかったら、ヒューストンが第2戦での延長逆転勝利のようなドラマも、ヒューストンの初のWS優勝もなかっただろう。

バーランダーの選択は、本人にとっても神の一手だった。2006年の新人王をはじめとして2011年はトリプルクラウンでリーグMVPとサイヤング賞を受賞したが、デトロイト時代の2006年と2012年に2度のWSで苦杯を喫し、世界制覇には届かなかった。バーランダーはヒューストンのユニホームを着てから、やがて野球人生で唯一欠けていたチャンピオンリングを指にはめた。第7戦で勝利した後、バーランダーはフィアンセーの世界的なモデル、ケイト・アップトンさんと口付けをして優勝の喜びを分かち合った。今月中旬に結婚式を挙げる予定のバーランダーが、名実共に「全てを手に入れた男」になる瞬間だった。



任寶美 bom@donga.com