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平昌で活躍が期待される韓国代表

Posted November. 01, 2017 10:01,   

Updated November. 01, 2017 10:22

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「三浪」の末に大会開催が決まった平昌(ピョンチャン)冬季五輪。ホームで開催される初の冬季五輪を迎えて、各種目の競技団体は、指導者や選手の招へい、海外合宿の拡大を積極的に行い、過去最高の成績を挙げるために力を入れている。

このような取り組みは、数々の「平昌がなかったら不可能だった縁」を生み出した。大会開催を100日後に控えた31日、ソウル泰陵(テルン)選手村で開かれたメディアデーに参加した選手や指導者たちの顔には緊張感よりは期待感に満ちていた。

養子縁組で米国に渡った韓国系選手では初めて米国のスキー・スノーボードに殿堂入りしたスター選手のトビー・ドーソン氏が韓国のモーグルスキー代表チームを引き受けたのも平昌五輪があったから可能だった。平昌五輪招致プレゼンテーションに発表者として参加した縁が、父の国で雪上競技の新しい歴史に挑戦させた。ドーソン氏が代表コーチに就任してから、韓国のモーグルスキーは、体系的なトレーニングシステムとともにワールドカップ4位という過去最高の成績を挙げた。ドーソン氏は、この日「韓国の全ての選手がファイナルに進出して欲しい。競技当日に全てを出し切れるよう、精一杯準備に取り組んでいる」と話した。

韓国系初の北米アイスホッケーリーグ(NHL)スタープレイヤーだったペク・ジソン氏を代表監督に招へいしたのは、韓国アイスホッケー協会の悲壮のカードだった。幼年期にカナダに養子縁組されたペク監督は、「祖国の代表チームを率いるのはアイスホッケーを始めたときからの、長年の夢だった」として韓国行きを決定した。

ペク監督の韓国行きを誰よりも喜んだのは3年前にワシントンで開かれたイベントに米国スポーツ大使として来て親友になっていたドーソン氏だった。当時ドーソン氏は、「親友がアイスホッケー監督になったのが不思議だった。必ず応援に行く」と約束した。この日、ドーソン氏と公式の場には初めて並んだ参加したペク監督も「すでにモーグルスキーの切符を買っておいた」と言い、親友の健闘を応援した。

生後4ヵ月で米国に養子縁組された女子アイスホッケーのパク・ユンジョン(25)とカナダ同胞2世のイム・ジンギョン(24)も平昌をきっかけに祖国代表として五輪に参加することになった。パク・ユンジョンは、「まずはホッケーをするために韓国に来た。まずはホッケーが先」と言ったが、生みの親を探したい気持ちもうかがわせた。

イ・スンフン(29=大韓航空)とキム・ボルム(24=江原道庁)は平昌五輪でマススタートが初めて公式五輪種目に採択され、初代五輪チャンピオンに挑戦する。平昌五輪がなかったら生まれなかった機会を逃したくない。



任寶美 bom@donga.com