APMは「ワールドマラソンメジャーズ」(WMM)をモデルにしている。WMMは今年2月に東京で、同4月にはボストンとロンドンで、9月はベルリン、10月はシカゴ、11月はニューヨークの6大会とオリンピックや世界選手権が開催される場合、その大会の成績までを入れて合算したポイントで順位をつける。2大会以上に出場した全世界のランナーが対象となる。優勝賞金は男女それぞれ50万ドル(約5億6600万ウォン)に上る。
中国の不動産最大手、 大連万達集団(ワンダ・グループ)が出資したスイスのスポーツマーケティング会社「インフロント」が企画して生まれたAPMの創立メンバーは、まずはソウル、北京、ベイルートマラソンの3大会組織委員会だ。それぞれ韓国、中国、レバノンを代表するマラソン大会だ。APMは今後、大阪、神戸、ドバイ、香港、シンガポールなどアジア各国の主要マラソン大会の合流を誘う計画だ。
APMはアジアのマラソン選手の競技力向上を図る一方で、アジアマラソン大会の競争力を高めるため、より高いレベルの選手たちのAPMシリーズへの参加を促す予定だ。17日の北京マラソンを皮切りに11月のベイルートマラソン、来年3月のソウル国際マラソンを経て同9月の北京マラソンまでが1シーズンとなる。さらに加盟する大会がななければ、来シーズンは来年11月のベイルートから2019年のベイルートまでとし、その翌シーズンは東亜日報創刊100周年となる2020年3月のソウルから2021年のソウル国際マラソンまでとなる。少なくとも2大会以上に参加した選手の中から、ポイントで順位をつけて男女上位3位まで表彰を行う。優勝賞金は男女それぞれ16万ドル(約1億8000万ウォン)で、2位は6万ドル、3位は3万ドル。アフリカ系選手が優勝を席巻しているWMMとは違い、アジア国籍の選手だけが対象となるため、韓国選手の入賞可能性も十分ある。
韓国では唯一の国際陸上競技連盟(IAAF)ゴールドラベル大会であるソウル国際マラソンはAPMに初代メンバーとして参加し、さらなる躍進の転機を得た。ソウル国際マラソン組織委員会は、「並みの単一大会の優勝を上回る賞金がかかっているため、レベルの高い選手が大勢参加するだろう」との期待を示した。
李承鍵 why@donga.com