24日、英国サウスポストのロイヤル・パークデルGC(パー70)で開かれた今季メジャー第3戦、全英オープン(The Open)の最終日となる4日目も、悪夢が再現される兆しがあった。3日目まで首位だったスピースは、4番まで3ボギーを犯して揺れた。だが、スピースには「最高の相棒」であるキャディのマイケル・グレラーがいた。7番のホール近くで、グレラーは突然スピースに「あなたと一緒にした友達を覚えているか」と聞いた。最近、スピースがメキシコ旅行中に「バスケットボールの皇帝」マイケル・ジョーダンや「水泳の皇帝」マイケル・フェルプスらと一緒に写真を撮ったことを意味する言葉だった。グレラーは、「あなたは彼らのように偉大な選手なんだ。自分自身を信じなさい」と加えた。
18番が終わったとき、スピースは皇帝への道を歩み始めた。同日、1イーグルと4バーディー、5ボギーで1アンダーで回り、通算12アンダー268で頂上に立った。2位のマット・クーチャー(9アンダー)とは3打差。全英オープン優勝トロフィーを手にしたスピースは、優勝賞金で184万ドル(約20おく6000万ウォン)を獲得した。
27日で満24歳になるスピースは1979年大会の優勝者、セベ・バレステロス(当時22歳=スペイン)以来の最年少で全英オープンを制覇した。また23歳6ヵ月でメジャー3勝目を挙げたジャック・ニクラス(米国)以来となる最年少でのメジャー3勝を挙げた。これは24歳6ヵ月でメジャー3勝を挙げたウッズより6ヵ月も早記録だ。
鄭允喆 trigger@donga.com