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引退表明のボルト、ロンドンでまで世界最速の座を守れるか

引退表明のボルト、ロンドンでまで世界最速の座を守れるか

Posted July. 24, 2017 09:57,   

Updated July. 24, 2017 10:22

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「雷」という異名を持つウサイン・ボルト(31=ジャマイカ)が、最後まで王座を守る準備を終えた。

ボルトは22日、モナコで行われた国際陸上競技連盟(IAAF)ダイヤモンドリーグヘラクレスEBSミーティング男子100メートルで、今季初めて9秒台の記録(9秒95)をマークした。いつものように遅いスタートだったが、50メートルを超えると、いつもと同じように爆発的スパートを吐き出すボルトに立ち向かう者などいなかった。楽々とフィニッシュラインを通過したボルトの後を追った米国のアイザイア・ヤングは、0.03秒差で2位にとどまった。

実は、スタートを知らせる銃声が鳴る前まで、このようなあっけないほどのボルトの完勝を予想するのは容易ではなかった。男子100メートル(9秒58)と200メートル(19秒19)の世界記録保有者であるが、今大会まで2度試合を行ったボルトの今シーズン100メートルの最高記録は10秒03にとどまった。一緒にトラックに立った選手たちの中では、最下位の成績だった。しかし、ボルトは焦らなかった。彼は相次いで出てきた10秒台記録を巡る一部の懸念にも拘わらず、彼の引退舞台である8月のロンドン世界選手権に合わせて、体を引き上げていると強調した。今大会前に行われた記者会見でも、「10秒を下回ることができればと思う」という素朴な願いを明らかにしただけだ。

ボルトの今大会の記録は、今季世界ランキング7位タイに該当する。ボルトは試合終了後、「9秒台を走るのはいつも楽しい。楽しいレースだったし、多くのエネルギーを得た。正しい方向に向かっている。(世界選手権まで)まだやるべきことが多い」と満足を表わした。今、ボルトに残った舞台はただ一つだ。ボルトはロンドンで引退する最後の瞬間までチャンピオンタイトル防衛できるだろうか。



任寶美 bom@donga.com