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「宝のような子」「怪物のような子」

Posted July. 14, 2017 09:22,   

Updated July. 14, 2017 09:42

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巨大な悲しみの前では、時には涙は贅沢といえる。8歳の末娘の命を無残に踏みにじった17歳のあどけない犯人と、法廷で初めて対面した母親の心情がそうだったはずだ。「親は子が死ぬと、胸に埋めるというが、そんな風に行かせることができず、樹木葬をした。いつまでも一緒にいてもらおうと、少し待ってほしいと思って、そのような形で見送った」。殺害犯に涙を見せないようと、死闘を繰り広げながら、落ち着いて証言する母親に代わって、傍聴席からは空しく涙の堰が切られてしまった。

◆韓国社会を驚愕させた仁川(インチョン)小学生殺人事件の裁判が一昨日、仁川地方裁判所で開かれた。この日、被害者の母親が「宝のような子」の記憶をたどりながら証言したのは、「うちの末娘が、どれほど大切な存在だったのか」を犯人にはっきりと認識させ、罪にふさわしい罰が下されることを願ったからである。ところが、キム被告は、しばらく泣く気配を見せたが、被害者の母親の退廷直後、あっという間に態度を変え、人々を驚かせたという。

◆今回の事件を通じて、普通のホラー映画を超える猟奇的行動が次々と明らかになった。たまたま公園で出会った小学生を家に連れて帰り首を絞めて殺し、その遺体までばらばらにした犯人は、意外にも高校を自主退学した10代少女だった。父が医者であるキム被告は、子供のころから解剖学書籍を好んで読み、頭がいいとも言われた。最近は人肉を食べる主人公が出てくる米ドラマに陥った。SNSの友人である共犯のパク被告は、事前に殺人計画を知っていながら、食い止めるどころか、遺体の一部も渡された。二人の関係について、「奇襲キス」「契約恋愛」という言葉も登場する。

◆果たしてキム被告はサイコパスなのか、自閉症の一種であるアスペルガー症候群なのか。キム被告側は、「心身微弱」を主張するが、この日、裁判に出てきた心理学教授は、「サイコパスである可能性がある」という意見を出した。キム被告と収監生活を共にした証人によると、精神病と判定を受ければ減刑されるということを聞いて来た日は鼻歌を歌い、その日以来、親が差し入れたアスペルガー症候群の本を耽読したという。今、私たちはどんなモンスターのような子供たちを育てているのか、韓国社会の深淵を覗き見なければならない時だ。