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在韓米軍の平沢時代

Posted July. 12, 2017 07:48,   

Updated July. 12, 2017 08:27

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釜山(プサン)新港、光陽(クァンヤン)港と共に3大国策港湾である平沢(ピョンテク)港は、韓中の物流の核心拠点だ。全体のコンテナ物流量のうち中国の割合が90%に近い。平沢港から船に乗ってすぐに着く中国江蘇省の連雲港は、オランダのロッテルダムまでつながる中国の横断鉄道の開始点だ。韓国側から見れば、中国から欧州に通じる最短距離の鉄道物流の出発点が平沢港となる。

◆11日、米第8軍司令部が京畿道(キョンギド)平沢市彭城邑(ペンソンウプ)の キャンプ・ハンフリーズに住処を移した。2020年に全国35の米軍部隊と7つの訓練場、513棟の施設が汝矣島(ヨウィド)の5倍の面積の土地に集まれば、海外米軍基地の中で最大規模になる。地下壕の作戦センターは、韓半島の有事の際、戦争を指揮する心臓部だ。核の攻撃にも耐えることができ、米ハワイの太平洋司令部、ワシントンのペンタゴンとも結ばれている。在韓米軍が、ソウル都心の漢江(ハンガン)以南に退き、ソウルが攻撃された場合、自動で軍事介入することになる「トリップワイヤー(trip wire)」の鎖も解けた。このため、在韓米軍の作戦概念も変わる。米軍の縮小で体は小さくなったが、散っていた戦力を平沢港と平沢駅、烏山(オサン)基地の近くに集めることで、韓半島はもとより北東アジア全域に対する機動性が高まった。

◆平沢基地の移転に最も心境が穏やかでない国は中国だろう。米国は2004年、海外駐留米軍の再配置計画により、アジア駐留米軍を中国封鎖に向けた尖兵の役割にグレードアップした。米軍がいる限り、中国艦隊が自由に太平洋に出てくることは難しいという点で、平沢基地は世界最大の米国の対中前哨基地ということだ。

◆彭城邑の人口(3万人)に米軍とその家族(4万人)、その他の流入人口まで合わせれば、平沢基地を中心に15万人が暮らす新都市が誕生する。基地移転の祝賀祭が計画されたが、「反米デモ」の脅迫で中止となった。過去、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、警官と軍が投入されるほど激しかった基地移転反対デモ隊に向かって、「大韓民国があなたたちだけが暮らす国か」と嘆いた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が平沢基地を訪れるなら、どの言葉より強い韓米同盟の意志を示すことになるだろう。