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「中国のマンデラ」劉曉波

Posted July. 11, 2017 09:49,   

Updated July. 11, 2017 09:54

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肝臓がんの末期診断を受けて先月下旬に仮釈放され、入院治療中の中国の代表的反体制派人物「劉曉波(62)」の臨終が差し迫っているという。中国政府は、これまで妨げてきた家族との面会を許可し、深刻な状況であることを伝えたという。G20首脳会議の直前、海外医療スタッフの面会を許可した中国政府は、会議が終わると劉氏の海外での治療要求を拒否した。移送の安全を懸念したというが、実際は中国国外での反体制活動に火がつくのではないか心配したことだろう。

◆1989年の天安門事件の時、学生運動を主導した彼は、反革命宣伝扇動罪で懲役3年を言い渡された。1995年には天安門事件の再評価を要求したが、9ヵ月間の自宅軟禁を、その翌年は台湾との平和統一を主張したが、労働教養3年刑を言い渡された。2008年は共産党独裁を批判する「08憲章」の署名を主導して、懲役11年の判決を受けるなど、計4回の軟禁または投獄された。服役中だった2010年、中国で初のノーベル平和賞を受賞した劉氏は、中国の外では「中国のマンデラ」と呼ばれている。しかし、中国内では、彼が誰であるのかすらも知られていない。中国最大ポータルサイト「百度」では、彼が米国団体から不正な資金の支援を受けたかのように描写されている。

◆ほとんどの反体制派の人たちが政府の弾圧を恐れて海外亡命を選んだが、彼は最後まで中国に残って闘争した。中国の有名な天体物理学者であった方勵之や視覚障害者の人権弁護士「陳光誠」も、米国に亡命したり、脱出したりした。しかし、彼も妻は自由な国で暮らさせたかったようだ。彼が海外治療を望んだのは、自分のためではなく、10年間自宅軟禁状態である妻の劉霞(55)のためだったと、外信は伝えた。

◆中国で社会不満のために起きる集団デモは、年間18万件を超えるという。新疆ウイグル自治区では毎日のように武装独立闘争が起こる。大衆の知らない間に投獄、収監される人たちが数えきれないほど多いという。劉氏が生涯叫んだのは、自由、人権、平等、民主法治だった。このような人類普遍的価値さえ受け入れない中国が、世界の指導的国家へと進む道は程遠い。