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映画館とショッピングモールの凋落?

Posted July. 06, 2017 09:23,   

Updated July. 06, 2017 09:30

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大韓民国の映画史で最初にオンラインと映画館で同時公開された奉俊昊(ポン・ジュンホ)監督の新作「オクジャ」を、ネットフリックス(世界最大手オンライン動画サービスプロバイダ)で見た。映画「グエムル-漢江の怪物-」で見せた技術力をさらに進化させた監督の能力もさることながら、グローバルコンテンツ恐竜「ネットフリックス」の資金力(600億ウォン)がなかったら、不可能だっただろうという気がする。

◆政治ドラマ「ハウス・オブ・カード」で自社コンテンツ制作パワーまで示したネットフリックスが、創業20年で世界メディアの勢力図を揺さぶっている。190カ国以上の1億人の加入者から、毎月1万ウォンだけを受け取っても、年間収入が140兆ウォンに上る。そのネットフリックスが、とりわけ韓国市場で苦戦したが、「オクジャ」を皮切りに、コンテンツ制作と流通に年間200億ウォンをつぎ込むという。大型マルチプレックスでは、映画の魂を強調しながら、「オクジャ」の上映を拒否しているが、ハリウッドを脅かすネットフリックスの進撃に、どれほど準備ができているのか心配だ。

◆米国はますますアマゾン(世界最大手電子商取引企業)の世界になっている。「ありとあらゆるものを売り出す」というモットーが、産業のいたるところで具現され、「アマゾンフォビア(恐怖)」も広まっている。世界最大手スポーツアパレルメーカー「ナイキ」の出店は、靴の小売業者を驚愕させ、最大手有機食品会社「ホールフーズマーケット」の買収は、既存の食料品メーカーをパニックに陥れた。会員のファッションスタイルを分析して、10数着以上の服を無料で送り、気に入ったら買い、気に入らなければ返品するサービスを先月から始めると、各ファッション企業は魂が抜けた様子だ。米国ショッピング文化の象徴であるショッピングモールが、5年以内に25%が廃業するという報告もある。

◆映画館やショッピングモールの凋落は、第4次産業革命に変わっている既得権産業秩序の再編である。電気自動車、自律走行車、コネクテッドカーに「飛ぶ車」まで出てくる自動車業界も同じだ。最近、企業のオーナーたちの口から、「危機意識が臨界点を超えている」という言葉がわけもなく出てくるのではない。韓国は、「ファーストムーバー」どころか「ファーストフォロー」のポストまで維持できるだろうか。このまま居座っていては未来がないことを知ってはいるが、到底「前」が見えない。