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国際機関に就職する方法

Posted June. 17, 2017 09:05,   

Updated June. 17, 2017 09:05

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康京和(カン・ギョンファ)外交部長官候補は昨年7月、国連幹部の資格でソウル市役所で開かれた国際機関の採用説明会で講演した。「本をたくさん読むこと」、「書く練習をたくさんすること」などの学習アドバイスだけでなく、「感情的な成熟と知的な率直さを備えるべきだ」という人生のアドバイスは、国際機関の準備生でなくても肝に銘じるに値する。今回、偽装転入などの議論に陥った康候補は、「難しい決断の瞬間を避けてはいけない」と主張した1年前の自分の言葉の対価を十分払っているのかもしれない。

◆国際機関の職員らの言葉を聞いたからといって、国際機関への就職が容易になるわけではない。書類審査、筆記試験という山を越えても、力量中心のインタビューと評判照会、選考委員会の審議が残っている。すべての関門を経た後も、事務総長や総裁が承認しなければ落ちる。文化や習慣の壁は思ったより高い。世界銀行の首長が韓国人の金墉(キム・ヨン)総裁なのに、分担金の割合(1.4%)に比べて韓国人従業員の割合(0.35%)が大幅に低いことは、結局我々の教育の問題だ。

◆昨日、済州(チェジュ)で開かれたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の年次総会の時、キム・ドンヨン経済副首相は、金立群総裁に対して韓国の青年たちがAIIBに進出できるように支援してほしいと要請した。しかし、金総裁は昨年7月、当時の洪起澤(ホン・ギテク)AIIB副総裁が就任から5カ月後に辞退するすべての過程を見た人である。先月、アセアン世界経済フォーラムで、国内メディアに会って、「国際機関は人的資源の基準が極めて高い」と苦言したのも、彼の頭の中に洪起澤波紋の残像が残っているからだろう。「親朴(親朴槿恵)系の天下り」洪起澤のせいで、我々の青年たちが不利益を受けるのではないか心配だ。

◆国際機関に就職する近道は、公務員になることだ。政府は、グローバル協力のレベルで国際機関の要職に官僚を送ると主張するが、滞っている人事を解決する手段に変質されている。3年後に省庁に良いポストができれば帰国し、それが難しければ、引き続き、国際機関の職員として残ることもできる。公務員だからといって享受できるものがあまりにも多い。政府が公務員を支援する努力の半分、いや半分の半分でも青年たちの海外就業に回すべきだ。