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アップルとGEのリーダーシップ

Posted June. 14, 2017 08:43,   

Updated June. 14, 2017 08:43

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アップル共同創業者「スティーブ・ジョブズ」と「スティーブ・ウォズニアック」のうち、生来の技術天才はジョブズはなく、ウォズニアックだった。1971年、ウォズニアックが電話会社の周波数をハッキングして、国際電話をただで利用できる機械回路を粗末に作ると、ジョブズはそれを商品化して1個あたり150ドルで売った。アップルコンピュータが世に出てきた後、ウォズニアックは新技術を作り、ジョブズは市場と疎通しながらニーズを読んだ。ジョブズは、「天才の偉大な助力者」だったというのが、ジョブズと25年間付き合った「PC革命の記録者」ブレント・シュレンダーの言葉だ。

◆米ゼネラル・エレクトリック(GE)を導いたジャック・ウェルチ元会長も、アイデアを実践に移して名をはせた。彼は、攻撃的買収合併(M&A)によりGEの売上を大幅に伸ばし、株主らに利益をもたらした。退任後、経営学修士(MBA)学生向け講演でも、「経営は計画を組むことではなく、実行することだ」と断言した。

◆ウェルチに続いて、GEを約16年間取り仕切ってきたジェフリー・イメルト会長が現職から離れながら、「当事者でなければ、すべてのことは簡単に見える」と苦言を呈した。8月に就任するジョン・フラナリー新会長に渡す最も重要なアドバイスだという。イメルトは、発明王エジソンが1878年に設立して以来、ずっと伝統的製造会社だったGEを、グローバルソフトウェア企業で、次世代成長エンジンであるデジタルエネルギー企業に生まれ変わらせた。しかし、彼が就任した2001年から最近まで、GEの株価は30%も下落した。イメルトは、「事業は完全さのゲームではなく、進化のゲームだ」と主張した。結果だけを重視する株主への物足りなさが含まれているが、市場は変化を望んだ。

◆GEの取締役会は、2011年から始まったGEならではの最高経営責任者承継プログラムに基づいて、フラナリーを新会長に選任した。新しい方法で選ばれただけに、フラナリーが披露するリーダーシップも、トップダウン式の一方通行だったジャック・ウェルチやイメルト流のリーダーシップとは異なるだろう。GEほどの大きな恐竜企業ほど、「命令と統制」よりは、「影響と疎通」の新たなリーダーシップが必要な時代だというのがフィナンシャル・タイムズの診断である。韓国企業のリーダーシップも挑戦に直面している。