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真心を込めた大切な贈り物

Posted June. 13, 2017 09:08,   

Updated June. 13, 2017 09:39

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ソウルに横型のランドマークが新しくできた。ソウル駅高架をリサイクルして、先月オープンした空中遊歩道「ソウル路7017」である。ランドマークといえば、遠くからでも見える高層ビルを思い浮かべがちだが、環境との共有が話題となっている最近では、誰でも簡単にアクセスできるように、低めに横になったランドマークが注目を集める傾向がある。

ソウル路7017は、撤去ではなく再生、車路の代わりに歩行路、垂直ではなく水平方向であることで、都市再開発の時代精神を具現したように見える。しかし遊歩道を訪れた人たちに、不思議さ以上のインスピレーションを与えるかどうかは疑問だ。それは、新しい道にまつわるストーリーがないからだ。

ソウル路7017のモデルであるニューヨークの「ハイライン」は、完成するまでの過程そのものが一本のドラマだ。ハイラインは、マンハッタンを貫通して、地上9メートルの高さに建設された貨物列車の線路だった。ニューヨーク市は、都心の邪魔者となった線路を撤去することを決め、1999年、公聴会を開いたが、意外にも撤去のための公聴会で保存の芽を吹いた。行事に参加した青年二人が、「撤去するにはもったいない」と保存運動をやってみようと意気投合したのだ。

彼らは、大小の会議を開いて支持者を増やし、資金を集めた。ニューヨーク市の撤去決定を無効にする訴訟を起こし、撤去より公園化のほうが収益性がいいという研究結果で、公務員らの支持を取り付けた。近くに不動産を抱えているので保存に反対する人々は、他の所に開発権を保障する妙手で説得した。2001年の9・11テロは、ハイライン保存運動にも危機だった。しかし、ニューヨーク市民は、古い線路の再生に一緒に参加し、情緒的喪失感を癒した。紆余曲折の末、10年後の2009年6月、ハイライン公園が奇跡のように完成すると、ニューヨーク市民約1000人が、「私はハイラインを蘇らせた」という内容のバッジをつけて、「ニューヨークでは夢がかなう」と喜んだ。

草の根の市民運動で完成したハイラインとは違って、ソウル路7017は政府主導のトップダウン式の開発計画である。ハイライン再生は熟議の連続だった。保存するだけの価値があるか。保存するなら、何に活用するか。費用はどのようにまかない、運営は誰がするか。しかし、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が2014年9月、ソウル駅高架公園化を発表した後、600億ウォンもの事業はどんどん進み、完成まで3年もかからなかった。

ソウル路7017を設計したオランダのヴィニー・マース氏は、国内メディアに対し、「(朴市長が)長く待つことなどできない。実行力が重要だと何度も要請した。想像できないほどの速いスピードに驚いた」と主張した。彼は、海外では10年ほどかかっただろうと語りながら、「決められた時間内に作るために逃した部分がかなりある」とも主張した。

「信じられないほどのスピード」のせいでソウル市民が逃した部分は、外国人デザイナーが感じた物足りなさの比ではない。ソウル路7017を見て、「私が蘇らせた」と誇りを持てるひとが、果たして何人いるだろうか。付添人となった市民は、「李明博(イ・ミョンバク)は清渓川(チョンゲチョン)、朴元淳はソウル路」と主張しながら、朴市長の大統領選挙を巡る行動を気にするだけだ。再生は新築より難しい。利害関係がより複雑であるからだ。ソウル市民は、意見を調整して合意を引き出す貴重な学びの機会も失ったことになる。

都市の競争力は、もっともらしいランドマークで得られるものではない。それが作られるまでの過程が、近所の住民たちの生活の一部となり、ランドマークの完成が一人一人にも達成感を与えるときこそ、住みやすくて見た目もよい魅力的な都市になる。税金はいくらかかっても、任期中に立派なランドマーク一つを建てて、名前を残したがる政治家たちに、ハイラインの主人公たちが残した言葉を伝えたい。「(公共プロジェクトは)成功のボールを多くの人々に渡すほど、成功街道を走ることになる」。