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朴奉欽・卞良均師団

Posted May. 16, 2017 09:04,   

Updated May. 16, 2017 09:04

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モフィア(MOFIA)とは、旧財務部のエリート経済官僚を指す。財務部の英語の頭文字(MOF・Ministry of Finance)とマフィア(Mafia)を合わせた表現だ。名前からして閉鎖的で独断的な雰囲気が漂う。モフィアは、京畿(キョンギ)高校とソウル大学商科学部・法学部出身のKS出身が多い。イーピービー(EPB)とは、旧経済企画院(Economic Planning Board)の経済官僚を指す。韓国経済官僚の歴史は、一言でモフィアとイーピービーの、対立の歴史だった。

◆金融と税制を握ったモフィアは、規制と介入を当然と思っていたので、市場主義からひどく悪口を言われた。危機管理には優れていたので、危機的状況時はー火消し役として活躍した。モフィアが常に権力を手にできた背景といえる。予算を操るイーピービーが突然注目を集めたのは、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代だった。官治を嫌った盧元大統領がイーピービー出身の朴奉欽(パク・ボンフム、69)、卞良均(ビョン・ヤンギュン、68)の二人を大統領秘書室の2代、4代政策室長に抜擢した。朴元室長は、盧元大統領の右腕と呼ばれるほどだった。

◆朴奉欽と卞良均の二人は共通点が多い。二人とも慶尚南道(キョンサンナムド)出身で、釜山(プサン)で高校を出た。一歳年上の朴元室長は1973年、第13回行政考試に、卞元室長は、同年第14回試験に合格した。朴元室長が企画予算処次官と長官を先に務めた後、卞元室長が予算処次官、長官を務めた。卞元室長が次官として朴長官を1年近く補佐したこともある。偶然にも二人とも政策室長は5ヶ月間で退いた。朴元室長は発症で、卞元室長は、「申貞娥(シン・ジョンア)スキャンダル」で辞任の理由が異なるだけだ。

◆洪楠基(ホン・ナムギ)国務調整室長と李正道(イ・ジョンド)大統領秘書総務秘書官を「卞良均師団」と分類するが、洪室長は朴奉欽企画予算処長官を秘書官として補佐した。文在寅(ムン・ジェイン)候補の政策諮問団「10年の力委員会」に加わった朴奉欽と卞良均の二人が、非KS(洪室長)・非考試(李秘書官)を押したと見ることができる理由だ。まだモフィアの劣勢だが、経済分野の後続人選を見ると、イーピービーが勢力を拡大するか、モフィアが底力を発揮するかがわかるだろう。