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世論調査の代わりにグーグルトレンド

Posted May. 04, 2017 08:34,   

Updated May. 04, 2017 08:35

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ビックデータがどんな方法で実生活に利用され得るかを明快に示したのが、グーグル検索の頻度を通じたインフルエンザ発病予測だ。グーグルは、人々がインフルエンザにかかった時にオンラインで検索する代表的なキーワード40個を選び、検索頻度を追跡してインフルエンザ発病を予測する「インフルエンザ・トレンド」サービスを2008年に開発した。科学誌「ネイチャー」は翌年、グーグル検索でインフルエンザに関連した質問の頻度とインフルエンザにかかった患者が病院を訪れる頻度の間に相関関係があるという論文を掲載した。

◆昨年の米国の大統領選の勝者はビックデータとも言われている。米国の主要メディアの多くがヒラリー・クリントン氏の勝利を予測した中、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)、インターネット、モバイル検索量に基づいてドナルド・トランプ氏の勝利を予測した数値が、実際の結果に最も近かったことが明らかになったからだ。ビックデータ分析は、各種世論調査の予測が外れる要因である「シャイ(shy)有権者」の票心まで読む手段と見られている。

◆ビックデータ分析に最も簡単に利用されるのがグーグルトレンドだ。最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補は2日、「グーグルトレンドの検索量で、第2野党『国民の党』の安哲秀(アン・チョルス)候補が文氏をリードする」という安氏側の主張は偽りだと反論した。安氏が先月4~18日、文氏をリードしたのは事実だが、18日以降、再び文氏がリードしたということだ。旧与党セヌリ党の後身「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補も3日、負けられないとして加勢した。今月に入って、文氏と洪氏がほぼ同じ水準になっているということだ。

◆3日から世論調査の結果は選挙が終るまで公表されない。方法がないのでグーグルトレンドでも利用するほかない。選挙管理委員会は、ビックデータ調査は世論調査に該当しないため公表に制限はないものの歪曲の可能性があるとして注意を呼びかけている。しかし、グーグルトレンドは世論調査と違って誰でも直接確認することができる。「文在寅」と書いて比較欄に安氏や洪氏を順に入力してみよう。比較の数値をひと目で見ることができるグラフが出てくる。ただ、韓国人はグーグル検索をあまり使わないので、正確度は英語圏の検索より落ちるかも知れないということを考慮しなければならない。