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スタンディング討論

Posted April. 21, 2017 08:30,   

Updated April. 21, 2017 08:31

한국어

椅子が片づけられたスタンディングコンサートに初めて行った時の当惑・・・。しかし、音楽に合わせてリズムを取り、舞台と一つになった時に感じた自由が記憶に残る。かなり前、外国で酒の入ったグラスを持ってあちこち移動して話を交わす「スタンディング・パーティー」で、東洋人が一人だけだったのでぎこちなかった記憶もある。立ちながらコーヒーを飲み、食事をし、酒を飲むスタンディング文化は、韓国でも今や慣れないことではない。定着と安住の代表される農耕文化から速度と移動が強調される遊牧文化への転換という文化的キーワードが含まれていると言う人もいる。

◆「スタンディング会議」を導入する企業の話を聞いてみると、立って会議をすれば集中力が高まり、「席」が与える権威と位階がなく、ムードが良くなるという。今回の大統領選挙でスタンディングテレビ討論の世論が高まったのも、自由と脱権威を望む有権者の変化した意識の反映だ。朴槿恵(パク・クンへ)前大統領が当選した2012年の大統領選挙テレビ討論で検証に失敗した結果があまりにも凄惨だったので、今回だけは討論の躍動性を生かさなければならないという主張も力を得た。

◆19日の第1回スタンディング・テレビ討論をめぐって「体力テストか」、「それなりに良い」と意見が分かれた。2者対決に適った形式を5人に合わせたので限界も目についた。しかし、「スタンディング」よりも「無台本」に点数をあげたい。準備された原稿を読む姿に慣れた有権者としては、立ったまま攻撃に対抗する候補の表情、声、突発行動を見るのは新鮮だった。この機に、もっと多彩な試みをするべきだ。

◆米国は3回の大統領選候補のテレビ討論のうち2回目は「タウンホールミーティング」をし、票をどちらに入れるか決めかねている有権者を招待してその場で即席の質問をする。テーマに制限がなく質問の内容と順序は司会者だけが知っている。若年失業者の苦悩、働く母親の悩みがそのまま電波に乗る。2012年、民主党の大統領選候補だったオバマ氏と共和党候補のミット・ロムニー氏が対決したタウンホールミーティングは、6560万人がテレビで見守った。タウンホールミーティングで候補は立ったり座ったり自由だ。結局、重要なのはやはり「コンテンツ」ということを改めて実感した初の韓国式スタンディング討論だった。