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訓民正音解例本の価値

Posted April. 12, 2017 08:36,   

Updated April. 12, 2017 08:37

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ミル財団に使われて傷がついたとはいえ、ミルという言葉がハングルで初めて使われたところは訓民正音解例本だ。ミリネ、シナブロ、サムジなどの他の美しい韓国語も出てくる。ハングル発音の説明書である訓民正音解例本は、1940年7月、慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)で初めて発見された。文化財コレクターである澗松・全鎣弼(チョン・ヒョンピル)に解例本を売りたいという人物が現れ、氏が購入費8000ウォンに仲介費1000ウォンを払って購入したと伝えられている。当時、1000ウォンはソウルの瓦の家一軒の価値だった。

◆2008年7月、文化財庁のホームページに慶尚北道尚州(サンジュ)の古書籍コレクターであるぺ・イッキ氏が、「自宅から訓民正音解例本が出てきた」と書いた文が掲載され、世間を驚かせた。文化財庁の専門家が現場を訪問して確認したところ、本物だった。しかし、しばらくしてぺ氏は骨董品コレクターであるチョ・ヨンフン氏によって窃盗容疑で告訴された。ぺ氏は2014年、無罪確定判決を受けた。しかし所有権は2011年、民事訴訟で勝ったチョ氏にあった。チョ氏は手元にない解例本を文化財庁に寄贈した。

◆10日、ぺ氏は9年ぶりに尚州本を写真で公開した。2015年、ぺ氏の自宅で起きた火事で、本の下の部分が一部燃えた姿だった。彼は慶尚北道尚州・軍威(クンイ)・義城(ウィソン)・青松(チョンソン)の国会議員再選挙に尚州本を国宝に登録させるという公約を掲げて無所属で出馬した。澗松本は、国宝70号に登録されている。尚州本は、序文4枚と後半1枚がなくなっているが、澗松本にはない研究者の注釈があり、学術的価値がより高いという評価を受けている。

◆ぺ氏は、国会議員候補の財産登録をしながら、尚州本の価値を1兆ウォンに登録しようとしたが、選挙管理委員会から断られた。ぺ氏は2年前、1000億ウォンを受け取って献納するという意思を明らかにしたことがある。しかし文化財庁は、「所有権が国にあるのに、お金を払って購入する理由がない」と主張し、「ぺ氏が国を相手に訴訟を起こして所有権を持って行けば、その時は売買であれ、何であれ話し合うことができる」という立場だ。所有権は手にして、貴重な文化財をろくに守ることもできないまま、ぎゅっと握って、1000億ウォン、1兆ウォンと呼ぶ人に、果たして国会議員になりたいと乗り出す資格があるかどうか疑問である。