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安哲秀の予言

Posted April. 01, 2017 08:24,   

Updated April. 01, 2017 08:25

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大統領選挙候補選び選挙戦を戦っている野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)元代表は、「過去対未来」のフレームを打ち出した。誰が第4次産業革命時代に備えるのに適しているかという質問を投げかけることで、ベンチャー事業家であり、ソウル大学融合科学技術大学院長も経験した自分の強みをアピールする戦略だ。未来に備えするためには、未来を予測できる能力が必要だが、政治圏の将来勢力図を巡る安氏の予言は合格点といえる。

◆潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が幅広く動いていた今年1月18日、安氏は「潘基文は旧正月が過ぎたら、出馬を放棄するだろう」と言い切った。旧正月連休明けの2月1日に潘氏は不出馬を宣言し、不出馬の時点まで正確に当てた安氏も大きな注目を集めた。黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行の出馬説が出回っていた2月初め、安氏は「黄代行は立候補しないだろう」と公言したが、実際、黄代行は長考の末、不出馬を選んだ。このような発言のおかげで、安氏はノストラダムスダムスに喩えられて安ストラダムス、あるいは安ファゴ(安哲秀+アルファゴ)という異名を得た。

◆3月12日、東亜(トンア)日報チャネルA主催の「青年、大統領選挙候補に道を問う」と題した討論番組で、安氏は昔から先見の明が特に優れていたと自慢した。アンラボ代表として在職していた時、金大中(キム・デジュン)政府にベンチャーバブルを警告し、2000年はY2Kウイルスはあまり脅威にならないだろうと予告したという。最近は、「第20代大統領選挙は文在寅(ムン・ジェイン)と安哲秀との対決になるだろう」と主張した安氏の「予言」が注目を集めている。潘氏や黄氏、安熙正(アン・ヒジョン)氏が浮上し、自身の支持率は7~8%と停滞していた今年1月23日、全羅南道(チョるラナムド)道党での記者会見で発した言葉だが、当時はあざ笑う人も多かった。

◆東亜日報とリサーチ・アンド・リサーチによる世論調査の結果、文在寅と安哲秀が両者対決をすれば、誤差範囲内で接戦を繰り広げることが分かった。5者構図においても、双方の格差は10ポイントの範囲に縮まるなど、安氏の予言がまた当たりつつあるという兆しを見せている。安氏は3月19日の出馬宣言で、「3月の風と4月の雨が五月の花を連れて来る」と主張した。5月の花は安氏の当選を意味する。最後の預言が当たるかどうかを見守るのも楽しみだ。