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数学の崩壊

Posted February. 28, 2017 08:37,   

Updated February. 28, 2017 08:37

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3年前、韓国が初めて誘致した国際数学者会議(ICM)で計4人がフィールズ賞を受賞した。 「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞は、優れた成果を出した40歳以下の数学者を選んで、4年ごとに表彰する。受賞者4人のうち、マリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授は、いくつかの点で異彩だった。イラン出身の彼女は、女性初のフィールズ賞受賞者となった。また、イスラム圏の女性数学者としては初めて、ICM基調講演者として招待された。彼女が耳打ちした数学が得意な秘訣は?あっけないことに「自信」だった

◆韓国の一般高校では、数学の時間になると、生徒の半数近くが最初からうつぶせになって眠る。いわゆる「数放者(数学放棄者)」だ。入試塾で先行学習を終えた上位圏の3、4人は、別のことをする。数学教師らは、一部の中位圏の生徒たちに合わせて授業をするが、居眠りをしないことだけでもありがたいだけだ。数学公教育がこんなありさまなのに、ミルザハニー教授の言葉通り、「親と教師は、数学ができるとほめまくって、やる気を持たせるべきだ」という方法論が適用できるかどうか、はなはだ疑問だ。

◆大学入試数学に備える最高の秘訣は、「限られた時間内に、できるだけ多くの問題をミスなく速やかに解くこと」だ。有名塾「一打」講師らの説明会に行っても、「無限の繰り返し」学習法を再三再四強調する。問題を見た瞬間、その類型を把握して、自動人形のように解く方法が思い浮かぶほど、既出問題を解いて解いて、解きまくるべきだという。数学は考える学問であり、勉強そのものが考える力を育ててくれるという言葉は、少なくとも大学入試の準備では通用しない。

◆数学の勉強が単なる繰り返し学習として固まってしまえば、後で直すのも難しい。高等科学院のキム・ジョンハン教授は、とある名門私立大学の教授として赴任して、最初のテストを行った後、学生たちが「決められた類型のみに強いだけで、自分で考えようとしない」と落胆した。学生たちは、最も難しく複雑な問題は解いたが、中学生レベルで考えれば解ける問題は、ほとんど間違ったためだ。多くの専門家らは、韓国の数学教育は今、崩壊寸前の断崖に来ていると口をそろえている。現実はこうなのに、数学が重要な要素となっている第4次産業革命で、韓国が先導することを果たして望むことができるだろうか。