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覗き見したい欲望

Posted March. 14, 2019 08:12,   

Updated March. 14, 2019 08:12

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他人の体や性的行為を密かに覗き見することからくる快楽を窃視症という。のぞきが好きな人やのぞき見の患者を意味する「ピーピングトム」は、ゴダイヴァ夫人の伝説から由来した言葉である。多くの画家たちがこの伝説を絵で再現したが、19世紀の英画家ジョン・コリアの絵が最も有名である。絵の中では、若く美しいゴダイヴァ夫人が、裸の状態で白馬に乗って村を通りすぎている。恥ずかしそうに頭を垂れたまま、自分の長い髪で体を隠そうとするが隠し切れない。11世紀の英コベントリーの領主であり、伯爵夫人であった彼女は、なぜ日光の下でこのような恥ずべき状況に置かれたのだろうか?

当時、夫のレフリック伯爵は、過酷な徴税でコベントリーの人々から大きな恨みを買っていた。村の人々は、思慮深いゴダイヴァ夫人を訪ねて訴え、夫人は夫に、彼らの減税を求めた。妻の繰り返しの訴えに飽きた伯爵は、妻に一糸まとわない裸で馬に乗って町を一回りすれば、願いを受け入れると提案する。品位を命より重く思う夫人が、絶対に受け入れられないだろうと思って投げた言葉だった。ところが、夫人は村の人々を救うために、喜んでこの屈辱的提案を受け入れた。このニュースを聞いた村の人々は、夫人が裸で町を通る間、全員家に留まって、窓を閉じて、誰もその姿を見なかった。伯爵夫人の崇高な犠牲精神への尊重と感謝の気持ちで、皆がそう約束したのだった。ところが、テーラーだったトムは、美しい噂の夫人の裸がどうしても見たくて、約束を破ってしまった。

伯爵夫人の体をこっそり盗み見たトムは、どうなったのだろうか?盲人になったとも言われているし、悲惨な死を迎えたともいわれる。村の人々は、ゴダイヴァ夫人の崇高な行為を性的好奇心で汚した罪で、神の呪いを受けてそうなったと信じた。そして、誰も彼を同情しなかった。



シン・ムギョン記者 yes@donga.com